[FEif]恵まれ無かった“真”第一王子~2章~[男主]

損失 ページ25

カミラ王女が姿を消した。

先日の船上戦に行ったきり、戻っては来ないそうだ。

...謀反。

ガロン王殿はそういっていた気がする。

カミラさんに限ってそんな...

彼女はカムイを愛している。

だが、何の理由も無しにいなくなりはしない。

きっと、カムイが上手い事やったのだろう。

それなら二人生きているはずだ。

カムイが殺すはずなど無いのだから。

マークス「カゲトラ、準備を始めるぞ。」

カゲトラ「あ、はい只今!!」

アミュージア付近で騒動が起きたらしい。

犯人は......白夜だということ。

カゲトラ(そんな...幾ら敵国と言えど、決めつける証拠は何も...。)

町民の言う事によると、独りでに町が壊れていくそう。

見えない何者かが......透魔の兵が...

しかしこの事を口に出してはならない。

嗚呼、自分を犠牲にしてでも伝える勇気があったなら...

マークス「あの国は戦いとは無縁の中立国だ。白夜め...なんて卑劣な......!!」

カゲトラ「......。」

言葉を...食い縛るしかない。

自分の弱さが嫌になる。

私は、私には何もできやしないのか...!?

マークス「......行くぞ。憎き白夜を討つ機会だ、逃しはしない。」

カゲトラ「そう、ですか......。」

マークス「私の側を離れるな。いなくなられたら敵わん。」

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