033 ［恋の寿命］ ページ3
．
細い月が、俺らを追っていた。
草原は果てがないように思えた。
『 …… 』
「 おいA、眠いの 」
『 ん…… 』
「 起きてないと俺も寝るよ 」
『 ん、じゃあ歌ってる…… 』
軽トラの窓をぐるぐると開けて、
フレームに肘をついて歌い出す。
『 ふ、ふー、ふふーん 』
「 なんの歌？ 」
『 日高知らないよ 』
「 教えて 」
『 もーしもかなしみが… 』
「 えー 」
もしも悲しみが爪をといで
あなたのことを引き裂こうと
『 ……づい……も〜 』
近づいても
僕がそこで終わらせる
きっとその悪夢を
『 なーにげない強さが欲しんだ 』
それでも君との日々がこう言うんだ
『 いつかねっていつなの？って…… 』
『 eh〜 』
『 走っていく、走っていく 』
スピードを上げてくこの恋は
『 あーわよくば、あーわよくば？……歌詞をわすーれたー 』
「 え、その歌もっと聞いてたかったんだけど 」
『 ん、サビならぜんぶ覚えてる 』
「 歌って 」
『 愛するって何なの？って僕らずっと問われていて 』
『 待ってるって君は目をとじてた 』
いつか向かえる恋の寿命を先へ、先へ
引き延ばして
『 君といたい 』
それじゃだめ？
．
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Bremen(プロフ) - 無名さん» わああ、ありがとうございますー！嬉しいです、頑張ります！無名さん、コメントありがとうございます！ (2017年11月10日 19時) (
レス) id: 659db1b6ef (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - いつも見させてもらってます！これからも頑張ってください！応援してます。 (2017年11月10日 19時) (レス) id: 67047f7034 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ill | 作成日時：2017年11月9日 9時
