愛してる。《AAA》 (ページ6)

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『直也くん、ありがとう。』

浦「んー？どうした、急に。」

『背中押してくれて、ありがとう。』

浦「引き留めることはしないよ。でも、ちゃんと成長して帰ってこないと、怒るからね」

『え、絶対いやだ。』

浦「嘘だよ、怒らないって。笑」

『‥‥‥‥いや、やっぱ成長してなかったら怒って。』

浦「え？」

『皆のこと、置いていくんだから成長して帰ってこないと、ダメでしょ。』

浦「だけどさ‥‥‥そんなこと言っても、多分怒る必要はないんだろうな。」

．

．

．

『ありがとう。』

直也くん、私のこと信じてくれてるんだ。

だって、怒る必要はないだなんて、絶対成長して帰ってくるって思ってくれてるんだよね。

浦「頑張ってね、皆待ってるから。」

『うん。』

そうだよね、皆が信じてくれてるのに、私が信じないでどうするんだ。

間違ってたんじゃん。バカみたい。

10年間も一緒にいて、仲間のこと全然わかってなかった。

一人置いていかれてるんじゃなくて、私が置いていったんだ。