- 8/22 完結 - ハナミズキ - Shori.S

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勝利side







授業の終わりに、オレは先生に質問をしていたから聡とは遅れて教室に戻った。





そこでいつもは友達と楽しそうに話をしながらご飯を食べているAの姿を探すが目に入らない。





嫌な予感が脳裏に浮かぶ。






普段とは違う光景を不思議に思って、席に座ってゲームをしている聡に問いかけた。







勝「聡。A知らない？」




聡「あ、勝利お帰り。
Aちゃん？Aちゃんなら..


なんか体育の先生に呼び出されたらしい！」




さっき会ったから聞いといた！！




と誇らしげに話す聡はよそに冷や汗が背中に走る。







体育の先生..？



体育の先生って、女生徒に手だすって噂の..？




そう思う頃には体が勝手に動いていた。





なんでこんな時に、嫌な予感が当たるんだ。





勝「体育の先生って、女生徒に手出すって噂のやつだよな！？

っくそ.. なんでよりによってオレがいない時に..」





聡「うそ！？そうなの！？
ごめん、俺がいときながら..」






勝「聡は悪くない。
とりあえず、行ってくる。

悪いけど先生呼んで、準備室きて。」







頼んだ。






そう言い残し、急いで教室を出て2人がいるであろう体育準備室に走って向かった。







いつの日か。






小さかったAが、知らない男の人に連れていかれそうだったのを助けたことがある。




あの日見たAの涙でぐしゃぐしゃになった顔なんて二度と見たくない。







何も..


何もないように..



無事でいてくれ。と心で願い必至に廊下を駆け走った。

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