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私の言葉にふーまくんが少したじろいたように見える。




風「っ、頼むから話聞いてくれ!最初は確かにそうだった、でも今は本当にAのことが..!」



『ふーまくんの言葉は信じられないし、これ以上信じたくもないよ...じゃあね。』



私はそう言い捨ててその場を立ち去った。




後ろからは、何かふーまくんが言ってる声が聞こえたがそれが私の耳に届くことはなかった。



止まらない涙を拭いながら学校を後にする。



しかし、門を出ようとしたその時そこに立っている人物に手を掴まれた。




勝「ちょっと、A?何、勝手に帰ろうとして....って何で泣いてんの。」




『勝利には...』




勝「また、俺には関係ないっていうの?」




『それはっ!』




勝「はぁ...

帰るよ、ちゃんと話聞かせて。」




有無を言わせないかのごとく勝利は私の手を握り足を進めた。





私が連れてこられたのは勝利の部屋。




長らくここへは来てなかったからか、あんなに居心地が良かった場所だったのになんだか落ち着かない。





ガチャ




私を置いて、一階へ降りた勝利が飲み物を持って戻ってきた。




勝「はい、オレンジジュースしかなかった」


そう言って渡されたオレンジジュースに目に落とすと一粒の涙がこぼれた。




勝「え、オレンジジュース嫌だった?」




『違うもん..』


勝「どうしちゃったわけ?さっきまでの勢いは何だったの?なんかあったんでしょ。俺が離れた間に。」



『全部、勝利の言う通りだった』



勝「俺の言う通りって....


...!まさか、あの人になんかされた....とか言わないよね?」



勢いよく飛び出した言葉も次第に、語尾に連れて小さくなっていく。



『ううん、されてないけど....


勝利と私を引き離すためにふーまくんは私に近づいてきたみたい...』





私がそう告げると、勝利は何かを思い出したようだった。

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ミナ(プロフ) - 衣月さん» 衣月さんありがとうございます!あなキョリも読んでくださったんですね..!自分で気に入ったシーンでも読者の方にはどう思われてるのかなかなかわからない物なのでそう言っていただき頑張ろうと思えます!これからも頑張っていきますね^^ (2018年8月1日 23時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 松さん» まどれーぬちゃん!こちらこそいつもありがとうね!また頑張った書き出します!! (2018年8月1日 23時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
衣月(プロフ) - あなキョリから読んでで好きなお話だなーって思ったらミナさんの作品で…私の好きなタイプの小説なのでこれからも更新待ってます! (2018年8月1日 21時) (レス) id: 393bdf7cd9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ミナちゃん!まどれーぬだよう!いつも面白い作品ありがとう!! (2018年5月2日 20時) (レス) id: dafbf859af (このIDを非表示/違反報告)
Haru - そうなんですか。これからも更新待ってます! (2018年4月25日 19時) (レス) id: 5b8982f61f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナ | 作成日時:2018年4月19日 23時

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