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私が言った言葉を聞き終わった勝利は、







勝「なにがあってももう知らないから。」





その言葉だけを残して、勝利は家とは逆の方へと足を進めて行った。








『なんでこうなるの..』




どんどんと離れて行く勝利の背中を見ても、私の足はちっとも動かない。



勝利とこんな大きな喧嘩をしたのは初めて。



これが喧嘩なのかすら私にはわからないまま....






その日の夜。隣の部屋の明かりがつくことはなかった。








次の日。



学校に行っても、勝利と一度たりとも言葉を交わすこともなく、さらには、目が合うことすらなくお昼がやって来た。





さぁ、どうするものか。




お弁当を手に教室を出ようとすると、後ろから声をかけられた。




聡「Aちゃん?」




『聡ちゃん。』




聡「今日は一緒に食べないの..って、ごめん。勝利から話聞いてる。」





全て知ってるのに、一緒に食べないかなんて聡ちゃんは鬼畜なことを言うものだ。




『食べないよ。昨日、勝利にも言ったけど今の勝利じゃますます何考えててるかわかんない。』





聡「それは..」





『私の言い方も悪かったかもしれないけど、最初に嫌な言い方して来たのは向こうだから。

聡ちゃん。これ以上ここにいたら板挟み状態になっちゃうよ。ごめんね?』





私がそう言うと、




いいのに...




と言いながら聡ちゃんは眉を下げた。





その姿を見て、私と勝利が話さないだけでこんなに周りに影響するのか...となんだか他人事のようにぼんやりと考える。





きっと。



長く一緒に居すぎたから起きたこと。



お互い冷静にならなきゃ。


そう思いながら、聡ちゃんに別れを告げ教室を後にした。









ドンッ






『いたっ...』






さぁ、どこで食べようか。



なんて考え事をしながら廊下を歩いていると、目の前にいた人に気づかず大きな背中に顔面を強打した。






「いてっ!何?」





振り返ったその人は、いかにもヤンキーみたいな見た目。




そしてその後ろには、同じようにいかつい兄ちゃんみたいな人、5人がこちらを見ている。





銀髪に、金髪に...





どこにいても目立ちそうな集団。




厄介な人とぶつかった。

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ミナ(プロフ) - 衣月さん» 衣月さんありがとうございます!あなキョリも読んでくださったんですね..!自分で気に入ったシーンでも読者の方にはどう思われてるのかなかなかわからない物なのでそう言っていただき頑張ろうと思えます!これからも頑張っていきますね^^ (2018年8月1日 23時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 松さん» まどれーぬちゃん!こちらこそいつもありがとうね!また頑張った書き出します!! (2018年8月1日 23時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
衣月(プロフ) - あなキョリから読んでで好きなお話だなーって思ったらミナさんの作品で…私の好きなタイプの小説なのでこれからも更新待ってます! (2018年8月1日 21時) (レス) id: 393bdf7cd9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ミナちゃん!まどれーぬだよう!いつも面白い作品ありがとう!! (2018年5月2日 20時) (レス) id: dafbf859af (このIDを非表示/違反報告)
Haru - そうなんですか。これからも更新待ってます! (2018年4月25日 19時) (レス) id: 5b8982f61f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナ | 作成日時:2018年4月19日 23時

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