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『毎年幼馴染と行くの』
風「うん」
『部活してるから、いつもみれるのは終盤の花火だけで』
風「え、マジで?序盤の光とのコラボレーションみてねぇの? 」
『見てない..。だからね。花火始まる前と、終盤に入るまでなら..』
風「一緒にいてくれるの?」
『うん、途中までになっちゃうけどそれで良いなら..』
風「全然。一緒にいれるだけ十分。」
勝利しか知らない私。
なのにいつまでたっても実らない私の想い。
少しは違う世界も、違う男の人と...
出かけるのも悪くないかも。
新しい恋も悪くないよね。なんて軽い気持ちでこの時の私はふーまくんの誘いにのったんだ。
そして、ふーまくんと花火を見に行くことが決まった次の日の帰り道。
いつもと少し違うのはとなりに勝利がいること。
たまたま部活の先生が、出張で休みになったみたい。
帰る方向が同じなら一緒に帰ることはもちろん私たちの中で必然で。
勝「なんかあった?」
『ん?』
勝「朝からご機嫌じゃない?」
『そうかなぁ..』
いつもは見れない序盤の花火。
光と花火のコラボレーションであの花火大会の目玉の1つ。
見てみたかったってのもあって、新しく決まった予定に私の気分は浮ついていた。
それに、勝利は気づいたようで。
『今年も花火大会楽しみだなーって思って!もう来週じゃん?』
そう楽しそうに私が言うと、勝利は気まづそうに頭をかいた。
勝「ごめん。今年行けない。」
『..え?』
思いがけない一言に思わず足を止める。
勝「部活のみんなで、今年こそは行こうって..
去年断ったから、今年は連れて行くってみんなに言われて...ごめん。」
断りきれなかった。
そう呟く勝利は、本当に申し訳なさそうでここでわがまま言うのも違うのかな。なんて考えが脳裏に浮かぶ。
それに、ふーまくんと行った後に勝利と行くのもなんだかおかしなことになりそうな気がしてたから。
『そうだよね!いつも私が勝利の隣取ってていいわけないもんね(笑) ちょうどよかった!私も友達に誘われてたから。』
そう答えると、勝利は大きな目をもっと大きくした。
勝「A、絶対嫌がると思ったのに。びっくり。」
『私だって、いつまでも嫌々言ってられないじゃん!(笑)』
勝「まぁ、そうだね。(笑)ところで誰と約束したの?」
『先輩。』
勝「先輩?」
私の口から出た言葉は勝利にとっては意外だったみたい。
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ミナ(プロフ) - 衣月さん» 衣月さんありがとうございます!あなキョリも読んでくださったんですね..!自分で気に入ったシーンでも読者の方にはどう思われてるのかなかなかわからない物なのでそう言っていただき頑張ろうと思えます!これからも頑張っていきますね^^ (2018年8月1日 23時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 松さん» まどれーぬちゃん!こちらこそいつもありがとうね!また頑張った書き出します!! (2018年8月1日 23時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
衣月(プロフ) - あなキョリから読んでで好きなお話だなーって思ったらミナさんの作品で…私の好きなタイプの小説なのでこれからも更新待ってます! (2018年8月1日 21時) (レス) id: 393bdf7cd9 (このIDを非表示/違反報告)
松(プロフ) - ミナちゃん!まどれーぬだよう!いつも面白い作品ありがとう!! (2018年5月2日 20時) (レス) id: dafbf859af (このIDを非表示/違反報告)
Haru - そうなんですか。これからも更新待ってます! (2018年4月25日 19時) (レス) id: 5b8982f61f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ | 作成日時:2018年4月19日 23時