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朝早い学校にはグラウンドで朝練をする子たちの声だけが聞こえる。





それは校舎に足を踏み入れると、パタリと聞こえなくなった。






聞こえるのは、私の足音だけ.....





『って誰!?びっくりさせないで!?』



いきなりのことに大声をあげたのは私。





上靴に履き替えて下駄箱をあとにしようと、廊下を曲がったそこには、1人の男子学生が立っていた。





「うわっ!は?びっくりしたのこっちだわ」





誰だよこんな早くに来てんのは...そう言って天を仰ぐその人。





「んで?キミはこんな早くから何してるワケ」





『早く目が覚めたから、教室で寝るの。そっちは?』





「んー、人探し? ま。こんな早くから来るわけねぇけど」





『ふーん。変なの。』




「こんな早くから来て、教室で寝るやつに言われたかねぇよ(笑)」





『お互い様ってことだね(笑)』





「だな(笑) あ、名前何?俺は、3年の菊池風磨。」





『え、先輩だったの!2年の花咲Aです。偉そうにしてごめんなさい!!』





私が名前を言った瞬間、彼の目が大きく開いた気がしたけどそれはほんの一瞬で。



彼は私の後すぐに、言葉を続けた。




風「Aちゃんね。いいよ別に。そんな堅っ苦しいのいらない。」




『えぇ... でも一応先輩だし..』




風「ははっ(笑) 一応って言っちゃってるじゃん(笑) 生意気な後輩ほど可愛いものなかったりするからね?(笑)」




『じゃあ、わかった(笑) 何かの縁だもんね!でも最初に歳言ってきたのそっちじゃん。』




風「あー、成り行き?気にすんな、
そうじゃん。何かの縁なら、連絡先交換しようぜ」




『やだ。』




風「は?(笑)」




『知らない人には連絡先教えちゃダメだって言われたから!(笑)
それに、なんでさっきから名前もそうだけど唐突すぎ!』



風「Aちゃんも言うねぇ(笑)」





『次!どっかで見かけたらその時交換しよう!その方が楽しそう!』





風「わかった。じゃあ、"次"ね?」





菊池風磨って名乗るその人は、そう言ってどこかへと歩いていった。








....人探しをしてるって言ったのに。

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ミナ(プロフ) - 衣月さん» 衣月さんありがとうございます!あなキョリも読んでくださったんですね..!自分で気に入ったシーンでも読者の方にはどう思われてるのかなかなかわからない物なのでそう言っていただき頑張ろうと思えます!これからも頑張っていきますね^^ (2018年8月1日 23時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 松さん» まどれーぬちゃん!こちらこそいつもありがとうね!また頑張った書き出します!! (2018年8月1日 23時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
衣月(プロフ) - あなキョリから読んでで好きなお話だなーって思ったらミナさんの作品で…私の好きなタイプの小説なのでこれからも更新待ってます! (2018年8月1日 21時) (レス) id: 393bdf7cd9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ミナちゃん!まどれーぬだよう!いつも面白い作品ありがとう!! (2018年5月2日 20時) (レス) id: dafbf859af (このIDを非表示/違反報告)
Haru - そうなんですか。これからも更新待ってます! (2018年4月25日 19時) (レス) id: 5b8982f61f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナ | 作成日時:2018年4月19日 23時

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