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聡ちゃんがいなくなったことで、部屋には静寂が訪れる。




そして、最初に口を開いたのは勝利だった。





勝「間に合ってほんと良かった」





『バカ.. 遅いよ..』





勝「ん.. もう大丈夫だから。

立てる?家帰ろ。」





そう言って、私に手を差し伸べた。







2人で家に向かって足を進める。




そしてさっきから疑問に思ってたことを勝利に向かって問いかけた。





『ねぇ、なんであそこだってわかったの?』





勝「あぁ.. 聡がAちゃんが先生に呼ばれた!!!って言ってたからかな?

あと、Aの助けてって声が聞こえた。...ような気がしただけだけど(笑)」




『え!私、勝利助けてって言ったよ..!』





確かに言った。


先生に言い寄られた時。
怖くてたまらなくて自然に口から出た言葉。





勝「そうなの? さすが俺だね(笑)
まぁ、これだけずっと一緒にいるからね。

離れてたって、Aが思ってることわかっちゃうかも。


だって今、勝利好き〜!!!って思ってるでしょ(笑)」





そう言いながらキュヒっと楽しそうに笑った。





『なっ..! そうだけど!
私のことわかってくれてて、いつだって助けてくれる勝利のこと大好きだけど!』





勝「ほらね?(笑)
いいよ、Aが助けてほしいときはこれからも俺が助けてあげてもね?」






『あ〜〜!もう!なんでそんなに上からなの〜〜?(笑)』





勝「そんな俺のことも好きなくせに(笑)」





『それずるいから!(笑)
どうせ勝利はなんとも思ってないくせに!』





勝「まぁね。いいじゃん。今がこうやって楽しいんだから」






そう伏せ目がちにつぶやく勝利。








"好き"って言ったって、私がほしい返事が返ってくることがないことにも慣れた。


それでも私の"好き"を受け入れてくれて、彼女じゃないけど一番近くで笑っていられる今が一番幸せ..






なんて思ってたのに。








...私達2人の関係が壊れる時がすぐそこまでやってきていたなんてこの頃の私たちは知る由もなかった。

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ミナ(プロフ) - 衣月さん» 衣月さんありがとうございます!あなキョリも読んでくださったんですね..!自分で気に入ったシーンでも読者の方にはどう思われてるのかなかなかわからない物なのでそう言っていただき頑張ろうと思えます!これからも頑張っていきますね^^ (2018年8月1日 23時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 松さん» まどれーぬちゃん!こちらこそいつもありがとうね!また頑張った書き出します!! (2018年8月1日 23時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
衣月(プロフ) - あなキョリから読んでで好きなお話だなーって思ったらミナさんの作品で…私の好きなタイプの小説なのでこれからも更新待ってます! (2018年8月1日 21時) (レス) id: 393bdf7cd9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ミナちゃん!まどれーぬだよう!いつも面白い作品ありがとう!! (2018年5月2日 20時) (レス) id: dafbf859af (このIDを非表示/違反報告)
Haru - そうなんですか。これからも更新待ってます! (2018年4月25日 19時) (レス) id: 5b8982f61f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナ | 作成日時:2018年4月19日 23時

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