優しさをください。101 ページ38
安「Aさん」
『！』
安室さんに呼びかけられて、私ははっとして安室さんと視線を合わせる。
安「どうしたんですか？二人をじっと見つめて…」
『あ、なんとなく、ああやって背中から抱きしめられると、やっぱり背中ってあったかくなるのかなーって思ってました』
安「気になるんですか？」
『ほんのちょこっとだけ。……何でなのかはよく分かりませんが』
安「……そうですか」
そんな会話をして、うちに帰り、二人でご飯を作って一緒に食べ、そして、食べ終わってからのひとときの時に、それは始まった。
安「Aさん、ちょっと」
『？どうしたんですか？』
安「こっちにきてもらってもいいですか？」
『？？はい』
ちょいちょい、と手招きしてくる安室さんに首を傾げながら、近づいて、目の前に立った時。
もうちょっと気にしていれば分かったことではあったのだ。
だって、夕方にあの会話をし、そして私を呼び寄せた安室さんはソファーに座っていたのだから。
突然両手をぐっと引っ張られてバランスを崩し、驚いている隙に私の体は半回転させられて、そのまま、安室さんの足の間にぽすん、と座らされた。
理解が追いつかない私にお構いなしに、安室さんはそのまま背後から私を抱きしめたのだ。
ぎゅうっと抱きしめられて、安室さんの腕の暖かさとか、実はしっかりと筋肉のついた体とか、思っていたよりも強い腕力とか。
いろいろなことを自覚して、熱が上がったみたいに私の顔は真っ赤になっていたと思う。
『えっ！？』
安「どうですか？あったかいですか？」
『ひゃっ、ちょっと、待ってくださ……っ』
安「気になってましたよね、Aさん？」
『んっ、安室さ……っ、耳っ、ちか……っ、もうちょっと離れて……！』
安「その前に、感想を聞きたいです」
確信犯！
絶対に確信犯だよ！
というか、耳ってこんなにもはずかしいんだね！？知らなかったよ、知りたくなかったけど！！
というか、安室さんのその色っぽい声でそんな囁きをかけられると恥ずかしくて感想なんてわからない！
『安室さん……っ！！』
安「あったかいですか？」
『あ、あったかいです！すごく！というか、暑いくらいなので、もう離れて……っ！！」
安「…………ねぇ、Aさん？」
『ひゃあっ！』
安「―――――恥ずかしいですか？」
なんでっ、そんな低音で色っぽい声で！
囁きかけてくるんですかーっ！？
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霞葉 - このお話、とても好きです。続き、楽しみに待っています。 (2020年6月22日 12時) (
レス) id: a64398df50 (このIDを非表示/違反報告)
妃沙(プロフ) - RURUさん» RURU様、お久しぶりです！いつもあたたかなコメントを本当にありがとうございます。大変お待たせしてしまいましたが、ちょこちょこと更新も再開したいと思っておりますので、またおヒマな時に遊びに来てください！ (2019年2月17日 14時) (レス) id: 8817d67e5d (このIDを非表示/違反報告)
妃沙(プロフ) - 白昼夢さん» 白昼夢様、コメントありがとうございます。更新大変遅くて申し訳ありません……。にもかかわらず、作品を大好きと言っていただける優しさにただただ感謝しております。ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年2月17日 14時) (レス) id: 8817d67e5d (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - うおおおおおおおおおおおおおお！！！更新待ってましたーーー！もう大好きです！いつまでも楽しみにしてます！ (2019年2月14日 12時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢 - ああああああああああああああぁあぁああぁ！！！更新されてるうぅぅうううぅうう！！！って思いました！w頑張ってください！この作品大大大好きです！！ (2019年1月16日 16時) (レス) id: 57897e1d91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃沙 | 作成日時：2018年7月11日 14時
