優しさをください。4 ページ4
コナンくんの言葉に、少しだけ気持ちが落ち着いて、最後に見たあの綺麗な青色の瞳を思い出す。
『あ、青色の…瞳……？』
コ「……それだけ？」
『うん……それがすごく印象的で……』
コ「……そうなんだ」
なんかとても微妙な表情をされた。なんでだろう。
と、扉をノックする音がした。コナンくんが返事をすると背の高い、金髪の男の人が入って来た。
？「コナンくん」
コ「安室さん、どうしたの？」
安「いや、さっきの人が目を覚ましたって蘭さんが言っていたから、様子を見に」
コ「そうなんだ。でも、このおねえさん、記憶がないんだって」
安「記憶が？記憶喪失かい？」
コ「多分」
コナンくんが、男性を見上げながら会話をしているのをぼうっと見つめながら、私はどうすればいいのかを考える。
このままここにいても迷惑がかかるだけ。それならいっそ、ホームレスにでもなって野宿するか。うん、それが正解な気がして来た。
蘭「もう…お父さんったら、こんな時にどこ行ったのかしら」
コ「おじさんいないの？」
蘭「そう。どうせまた麻雀か、お酒飲みに行ってんでしょ。今月のおこずかい、目一杯カットしてやるんだから！」
コ「あ、あはは……。ところで」
くるっと、コナンくんが私に向き直る。
コ「お姉さん、記憶ないってことは、自分のおうちもわからないってことだよね？」
『え、あ、うん、まあ…そうなるね』
コ「これからどうするの？」
『とりあえず、ここからお暇して、野宿でもしようかなーって』
蘭「何言ってるんですか！そんなことさせられるわけないじゃないですか！いいから、ここにいてください！！」
『でも……』
蘭「でもも何もありません！いいから大人しくここにいてください！」
しかし、気がひける。間違いなく。こんな傷だらけの私をここまで手厚く看病してくれて、そして手当までしてもらってこれ以上甘えるわけにはいかない。
さて。どうしたものか。
そう考えていると、先ほどの男性が声をあげた。
安「なんなら、僕の自宅にお招きしましょうか？」
コ「え…安室さんの家に？」
安「ああ。一人暮らしだし、一人くらいなら全然構わないからね」
……やばい。話がよくわからない方向に進んで言った。
早く否定しなければ。
蘭「ナイスアイディアです、安室さん！それなら安心ですね！」
待って。蘭さん、待って。何が安心なのか全くわからない。よく考えて。お願いだから。
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妃沙(プロフ) - 明里香さん» 誤字のご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2018年6月2日 20時) (
レス) id: 8817d67e5d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 安室sideに誤字がありました。「毒の車」ではなく、「僕の車」です。 (2018年6月2日 19時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
妃沙(プロフ) - コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてとても嬉しいです！更新頑張ります！！ (2018年5月27日 8時) (レス) id: 35e497a401 (このIDを非表示/違反報告)
奈楠(プロフ) - 凄く面白いです！！、更新頑張ってください！応援しています！！！ (2018年5月26日 23時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃沙 | 作成日時：2018年5月18日 8時
