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「そっ、か…ははっ。どうしようかな」
くしゃりと、無理をしているのは手に取るように分かるそんな笑顔で、朝とは全く違うそんな笑顔で、出久は、困った様に眉を下げて笑った
俺はそんな出久を見てから二歩踏み込み、出久に手の平をかざす
「なぁ出久。お前は死にたいか?」
「ぅ、えっ」
「ワンチャンダイブ、すんのか?」
出久は視線をビリヤードで転がる球の様にグルグルと変え、結局それは、穴に落ちることなく卓上に残された
「……それで来世に個性が発現するなら、悪くないかな」
俺はそれを聞き、そっと瞼を閉じる
「…って、うわぁ!!??」
「出久」
手の平から出されたそれは、出久に向かって伸び、陽の光によって水を得た魚が如く輝いていた
先端は出久の鼻先に向けられ、出久は驚いて半歩下がった足を慌てて元の位置に戻す
起きあがりこぼしの様に、刃に意識を尖らせ、足を戻した
「ワンチャンダイブするんだったら、俺がお前を殺してやるよ」
「へ…?」
「こっから落ちるよりは確実に死ねるだろ。痛みだって感じるか感じないかも分からない境だ。落ちるよりは良い」
「い、や…いやいやいや、何で、Aくんが…どうして…」
「俺の話が終わる前に考え纏めとけよ」
「え!?」
話の途中で開けられた目には、未だおどおどと慌てふためく出久が映る
「俺はお前じゃない。だからお前の気持ちは分からないし、理解も出来ない」
突き出した右手はカタリと揺れ、下げられた左手は痛くなるほどに握り締めた
何ともマゾヒストが好むような行為だが、俺の左手には自然と力が入り込む
出久には申し訳ないが、出久のノートはグシャッと端が潰れてしまった
「でも、もし俺が無個性で、お前みたいな状況に陥ったとしても…俺は、俺は諦めないよ」
出久の瞳が、俺を捉えた
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雷雅 - 更新頑張ってください！ (2018年5月11日 18時) (
レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - ヤベェ…面白すぎる！これからも更新頑張って下さい！応援しています( *・ω・)ノ (2018年5月5日 18時) (レス) id: 99beb34d9a (このIDを非表示/違反報告)
坂田明朗(プロフ) - 小仏さん» こんな私ではありますが、微力ながらに頑張りますので、これからもよろしくお願い致します!!! (2018年2月21日 15時) (レス) id: 547684c706 (このIDを非表示/違反報告)
坂田明朗(プロフ) - 小仏さん» そんなの全然お気になさらないで下さい!!!むしろ坂田からしたらただただ嬉しい限りでございます!!綺麗に分かりやすい感想で、本当に本当に感謝です!!私の方からはこんな短い言葉で申し訳ないのですが、どうかこれで伝えられたら幸いです… (2018年2月21日 15時) (レス) id: 547684c706 (このIDを非表示/違反報告)
小仏(プロフ) - 作品を読んで興奮したまま、衝動書きのような感じで書いているので文章におかしな点があると思います。また長々とコメント欄を埋め尽くしてしまってすみません。更新全裸待機で待ってます！頑張って下さい！応援しています！ (2018年2月21日 3時) (レス) id: 4df5bf9816 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：坂田明朗 | 作成日時：2018年2月19日 19時
