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me



あの人の事はまだ言えない。


あの人は、私だけの秘密。


心の唯一の支えなんだ。



だから、ごめんね。


嘘をつかせて。



ほんとは助けてくれたのはボーイさんじゃない。



彼だ。



いつも大きな背中で私を守ってくれて、かっこいい笑顔で笑ってくれる、
彼が私を守ってくれた。



最後まで。



生きてて欲しかった。

私なんかが死んでも、あなたには生きてて欲しかった。


お返しがしたかった。


でも、それは叶わないことなんだ。


だから、彼が守ってくれたこの命を大切にして、彼の分まで楽しんで生きる。

そう決めた。






「ありがとう。話聞いてくれて」


「...いや、俺のほーこそ。

思い出すの辛いのに話させてすまん」



その後、重い沈黙が続いた。




どう思ってるんだろう。



正直言って少し怖かった。



信用して言ったけど、私が勝手に勘違いしただけかもしれない。





...でも、良かったかも。


なんか心が軽くなった。


勘違いでも、今日のことは無意味じゃなかったと思う。




時計の秒針が5回 回った頃だろうか、三橋が沈黙を破った。




「じゃあさ、これから俺と一緒に帰らねーか。家も近いし」


「え、いいの?」


「いや俺から言ったんだからいいに決まってるだろ。バカかオメーは。遠慮しすぎじゃ」



「うん...ありがと。

バカじゃないけどね。あなたよりは絶対」



「あぁ?俺を誰だと思ってんだ!」



「だぁれ?」




「三橋貴志ですっっじゃなくてこの野郎‼」



「野郎じゃないしー女の子だしー」



「お前なんか女の子の風上にも置けん!」



「じゃあ風下には置ける?」


「あ?!おけるわけねーだろアホ!!!」




いきなり空気が軽くなる。
まぁディスられてるわけだけど。



ほんっとにこの人は...



「な、何だよ。そんな見んなよ」





かっこいい人だ。





* * * * * * * * * *


あっという間に10話まで来てしまいました!

今まで読んでくださった皆様、
お気に入り、評価をしてくださった皆様、
ありがとうございました!

ちょっと最近花粉すごいんで空く日があるかもです
もぉねーほんっと 何でこんな遺伝子受け継いじゃったんでしょーか いじめですかって

すごかったんですよこの前
アレルギー検査したら杉の数値ががぐわぁぁんて
びっくりした

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日向夏(プロフ) - 教えてくださってありがとうございますm(_ _)m (2019年3月22日 16時) (レス) id: fe3d80a53c (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月22日 15時) (レス) id: 2c87b61af5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日向夏 | 作成日時:2019年3月22日 15時

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