０２２３（キメ軸） ページ3
『今日？』
「うん、明日は何の日が知ってる？」
『え…何いきなり…善逸どうした？』
「いいから、知ってる？」
『まあ、えっと…まあ』
そんなハッキリと答えない俺を見て善逸は大きくため息を吐いた
『なんだよ』
「お前な…」
「何の話？」
沢山なパンを乗っている皿を手に持ちながら自分の部屋に入ってくる炭治郎
『お、出たな、竈門ベーカリーの試作品か？』
「ああ、相変わらず試食を頼む」
『任せてくれ』
「で？善逸は何に騒いでいるんだ？」
善逸はパンを一つ取って、かじった
「明日、何の日かA知らないってさ、いや…お前が知るべきというか」
「明日？ああ、カナヲから聞いたんだけど、明日って…むぅ」
「炭治郎が言ったら意味ないじゃん！」
というか、知ってる
わざわざ言うのがなんか、恥ずかしいだけ
だってほら、なんか、そこまで仲良いってわけでもないし
明日、2月24日はしのぶ先輩の誕生日
『いや、本当に知ってるって…誕生日だろ、胡蝶先輩の』
「うん、なんか準備してんの？手伝おうか？」
『何もしないって、俺…ただの後輩だよ』
「A、関係ないって、友達でも後輩でもプレゼントとか祝って貰えるのは嬉しいはずだよ、今からでも遅くない、プレゼントくらい用意しろよ」
『…考えとく』
仕方ないんだろ、俺だって祝いたい気持ちくらいはあるけどさ
どういう立場で祝えば良いんだよ
-
遡る、数日前の事
「それって、姉さん？」
『あ、そう言えば…姉さんだったよね、名字違うから忘れてた』
「うん、胡蝶先輩も胡蝶先生も家族」
『いい家族だ』
「それとさっきの話」
『ん？あ…胡蝶先輩がバスケ部の練習見に来るって話？』
「うん、それ…多分Aのこと見てたと思う」
『ないよ、そんなわけ…』
「だって、たまにAの事話す、それに…いつも名字じゃなくて名前で呼んでる」
『いつもって、最近知り合ったばっかりだよ』
「でも、ずっと前から話してた」
-
もう、どういう顔で会えばいいのかわからないよ
それに…確かにしのぶ先輩はきれいな人だと思うけどさ…なんか、俺じゃない誰かを見ているような気がする…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はなまる | 作成日時：2021年1月11日 2時
