陸奥守の妹に恋をした（刀剣乱舞 薬研藤四郎）

24夏の夜 ページ24

貴方side


今日の出う陣で誉れをもらったので




嬉しさ最高潮の私です！！！



貴『兄上〜！！主さんから誉貰いましたー！！』


陸「おうそうか！！！頑張っちょったきに、嬉しいな！！」


貴『うん！！』



本丸内を探索していたら薬研くんが見えた



薬研くんに声をかけようと思っていたけど




薬研くん本人は



薬「……」


悲しげな顔をしていた



悲しい顔をしていた理由は聞けなかった



いや、聞かなかったって言った方が正解なのかな



粟田口の弟くんたちに聞いてみようかな…



薬研くんに何があったか




秋「どうしたんですか？Aさん」



薄桃色の髪をした秋田くんが声をかけてくれた



貴『秋田くん！！聞きたいことがあるんだけど！』







.







夜、私達の部屋では兄上が大きないびきをかいて寝ていた


…正直うるさい(￣▽￣;)




貴『兄上、少しの間厠に行ってくるね』



起こさないように小声でそう伝えて部屋を出た




夏にしては外が肌寒かったのでタオルケット？のようなものを羽織った



貴『っ…風』


廊下を歩いていたら風が勢いよく吹いてきた



それも初々しい落ち葉を巻き込むような風



せっかくだし夜風にあたろうかな…



そう思っていたら、万葉桜に目が止まった



そしていつの間にかその木に向かって足を運んでいた



薄桃色の花を咲かせていた木も



今となってはすっかり緑の葉ばかりだった



木の後ろに人影を見つけた



…って人いた？！今の口に出してないよね？！



誰かなと思って少し様子を覗いてみた



薬「……」



蹲っていたのは薬研くんだった



貴『…風邪ひくよ？』


私は自分の羽織っていたタオルケット？を薬研くんの肩に被せた


薬「…有難う…」



貴『うん…薬研くん何かあった？』



薬「……いや」



貴『そっか…何があったかわからないけど、一人で抱え込まないでね…？』



背中をさすりながらそう伝えた




薬研くんは小さく頷いてた



…さっきより肩が震えてる？



寒いわけじゃないよね？？タオルケット？渡したし



ギュッ


薬研くんを抱きしめた



泣き止むように、落ち着くように



薬「っ…」


貴『泣きたい時に泣かないと、爆発しちゃうからね。それに、私が元気なかった時もこうしてくれたでしょ？そのお返し！』


薬「っ…っ…」

夏の夜


薬研くんは静かに泣いていた

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