火曜日の僕と (ページ2)

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火曜日の朝に目が覚めた。

1週間ぶりの火曜日、いや僕には火曜日しかない。

火曜日の朝はネコの番組、朝に流れる音楽はバッハのブランデンブルク協奏曲第六番、第三楽章だ。

街の中を歩いてもほとんどの店が閉まっている。

「はぁ…、図書館も休館日」

歩いていると5メートル先にいる女の子が何か探しているようだった。

「あの…」

『は、はい！』

その女の子は思っいっきり顔を上げ、僕の頭と衝突してしまった。

『あっ、ご、ごめんなさい！』

その女の子はとても申し訳なさそうに僕の方を見た

年齢的にも僕よりきっと若いし、可愛いらしい顔をしていた

「あっ、何かお探しでしたか？」

『あっ、えっと…コンタクト…探してるんですけど…』

「コンタクト…ですか？僕も探してみますね？」

『すみません…。ありがとうございます。』

かれこれ1時間ほど探してみたが、彼女のコンタクトは見つからなかった。