いつまで経っても僕は・・［ツイステ］

似てる ページ16

・・・・まずいかな・・？


確かに僕と兄さんは容姿がすごく似ている



今日も，すれ違いざまにハーツラビュル寮生に


寮長っ！？と、間違えられたのが多数あった



　
そのあと，なんだよ一年坊かよ・・って


安心してた




『た、確かに似てますね・・


生き別れの兄弟だったりして・・・・』




これぐらいは言ってもいいでしょう？


微かな希望を胸に抱いて・・









「・・それはないよ


お母様はボクに弟はいないって言ってるからね」








『っ・・！そ、そうですよね！！！！


あなたに弟なんて、いない・・ですよね・・』






兄さんが振りかぶった言葉のナイフは



僕の心を引き裂いて、血塗れにした

　


・・慣れていても辛いものは辛い



ほとんど自業自得だが、やっぱり僕の存在は


ないんだ・・



この世のどこにも・・・・



実の兄にも，知らないとはいえ


直接，否定されて・・・・







「な、なんで泣いているんだい！？


だ、大丈夫？？」




『・・え？・・う、うそ・・・・！


すみません、なんでもないです・・・・



すぐに泣き止みますから・・』





気付いたら涙が止まらなかった



兄さんの前で・・


兄さんに迷惑かけちゃダメなのに・・！




泣き止め！！！！


泣き止んでくれ・・！！





『うぅ・・ふっ・・・・うぇ・・


・・ごめっ・・なさい・・・・』



「なぜ君が謝るんだい？


君は悪くないと思うけど・・


も、もしかしてボクのせいかい？」









・・あながち間違ってはいない



そう思ってしまう僕はほんと最低だ




でも、兄さんは悪くないんだ



全ては僕のせい






『・・・・にぃっ・・・・さん・・』


「・・っ！？」




『・・兄さんって・・呼んでもいいですか・・？』





何言ってんだ僕・・


そんなこと、兄さんが許してくれるわけない




きっと気味が悪がられておしまいだ







「・・いいよ


君の気がそれで済むなら何回でも呼ぶといい」




ほんと・・兄さんは優しい・・・・









『ほんと、すみませんでした・・


急に泣き出すなんて、してしまって・・』



「本当に大丈夫かい？


今度こそ、もう部屋に戻って休むといい」




『ありがとうございます


・・・・兄さん』







「うん・・・・おやすみ、A」


『はいっ』

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