俺も好き ページ4
*
野菜スープを作る手を動かしながら 、ウォヌさんに話しかける 。
「 あ 、そういえばね 。」
「 … ん? 」
仰向けでおでこに片手を当て 、小さく返事するのを見て話そうとした内容を飲み込む 。
続きを話さない私を不思議に思ったのか 、彼はちらっと視線を向けてきた 。
「 どうした? 」
「 … 話しかけすぎかなって 。ウォヌさん体調悪いのに … 」
そう言ったら 、ウォヌさんはくすっと笑ってから体を私の方に向ける 。
「 そんな中途半端に止められた方が気になる 。… 話して 。」
「 ホント?じゃあ … これだけ 。」
「 ん 。」
その一言に何となくスープを作るのを一旦やめてキッチンから出ると 、ウォヌさんのベッドにもたれかかり膝を抱え座った 。
「 ウォヌさんは … ナヒちゃん知ってる?ソンナヒちゃん 。」
「 あー … スニョンと同じ学科の子だろ 。」
「 え 、そうなんだ 。」
知らなかった 。
どこの学科なんだろう?って思ってはいたけど …
「 あのね 、ウォヌさんのおとなり 、ナヒちゃんの彼氏さんの家なんだよ! 」
「 え? 」
「 ねえねえ 、どんな人? 」
おとなりさん 。
あんなにかわいい子の彼氏さんだもん 。
きっと素敵な人なんだろうな 。
「 んー … よく知らない 。でも学生じゃない 。」
「 そっかあ 、じゃあナヒちゃん年上の人と付き合ってるんだ 。… どうしたの? 」
どことなく浮かない表情のウォヌさん 。
「 いや 、何でもない 。」
「 … そう? あ 、そういえばね 、ナヒちゃんに好きだって言われたの 。」
「 … 好き? 」
うんって自分の顔を指差す 。
「 私の顔 。そんなこと言われたの初めてだったから嬉しかった 。」
「 俺も好き 。」
「 え? 」
笑みを滲ませてからスッと伸ばした手が 、私の頬っぺたを軽く摘んだ 。
「 Aちゃんの顔 。」
わ 。
今までこうして摘まれたこと何回もあるけど 、こんなにドキドキするの … 初めてだよ 。
「 … ホント? 」
「 ん 。子どもみたいでかわいい 。」
「 …… もお 。」
… 子どもみたいは余計だよ 。
でも 、頭から … " かわいい '' が離れてくれない 。
*
1294人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:華子 | 作成日時:2017年10月7日 21時