陸拾壱話 ページ16
己の顔を躊躇なく引っ掻く。傷ができてもすぐに治る
羨ましい。妬ましい
何度そう思ったか。鬼殺隊に入った以上傷ができるのは承知の上。身体に傷が残るのも仕方がないと割りきったっていた。
だが、鬼を、女性の鬼を相手にしていると、斬っても斬っても治っていく身体が羨ましくなる。
現に火傷でただれていた墮姫の顔が綺麗に治っている
「妬ましいなああ」『羨ましい』
声が重なった
声の主を見るとちょうど鎌を投げたところだった
『__あ』
屋根を突き破り炭治郎の頭上を飛んでいく
月に照らされた鎌は何とも不気味で、命を狩に来た死神の鎌のように見えた
「妓夫太郎の鎌って切れたら血でるんかな」
『出んのんじゃない。多分。てか何でそう思ったん』
唐突な問いかけ。隣を見ると口をだらしなく開け空を見ている
「いや、血鬼術って血でできとるじゃん。じゃけん血が出てくるんじゃないかなぁーって思って」
「あぁー確かにそう考えたら“っ!」
突然、強烈な不快感に襲われた
『えっえ?何何???えぇ?』
急いでその場から離れると妓夫太郎がいた。
何で?いや、ほんまに何で??
別に妓夫太郎が気持ち悪い訳ではない。鬼滅の愛読者として断言する。マジで
そんな感じで疑問に包まれていると笑い声が聞こえてきた。いっけなぁい殺意殺意☆
『笑わないで頂けます??』
「いや、ンフ竹雄達と同じ反応で兄弟だなって思って、つい」
そう言われて少しだけ殺意が薄れたが、腹立つのは腹立つのでいつか何かで笑ってやろうと思う。
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くるみ文鳥 - すみません。普通に転トリの小説を書いているはずなんですがどこかに逆トリと書いていましたか? (6月24日 15時) (レス) id: b8cf3c5cb6 (このIDを非表示/違反報告)
♡ - 逆トリはアニメのキャラがこっち側の世界に来る事です。なので主様が作っている小説は普通のトリップだと思います。 (5月15日 23時) (レス) id: b5aa1416ac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ文鳥 - 妓夫太郎、妹思いの優しいお兄ちゃんですよね。私も好きです (2022年5月22日 20時) (レス) id: 75ac8b8049 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 妓夫太郎大好き過ぎて 妓夫太郎優しいから (2022年5月14日 15時) (レス) @page8 id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くるみ文鳥 | 作成日時:2022年2月26日 18時