華コトバ【瀬口黎弥】 (ページ7)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:9,764 hit

006 ページ7

.

『おはようございまーーす』

お昼を少し過ぎてから、お店のドアを開ける

「おぉー、うぃーっす」

キッチンには折りたたみの椅子に座って本を読んでる
夏喜くんことなっちゃん

座ってるだけでかっこいい。

私のふたつ上の大学3年生で、
オーナーのナオトさんが海外旅行中の1週間だけの期間限定オーナー

夏喜「お昼食べる？」

『食べる！』

夏喜「おっけー」

本を閉じてエプロンをつけたなら

腕まくりをして、フライパンに油を引いて、コンロに火をつける。

その一連の流れがなんともかっこいい。

キッチンの前のカウンター席に座って、頬ずえをついてなっちゃんをじっとみてたら

夏喜「なに？笑そんな見られると恥ずいんだけど笑」

って目を細めて笑う

『いや～、かっこいいなとおもって』

夏喜「いやいや、Aの好きな子には負けるよ」

サラッと言ったから流しそうになったけど

『いや！好きじゃないから！』

私のその言葉に少しニヤっとして
どうぞ、と出来たてのなっちゃん特製オムライスを出してくれた。

『おいしい～！やっぱりなっちゃんのオムライスは最高だね』

そう言ったら

夏喜「当たり前でしょ」

なんてまた笑われた。

『てか。否定しないんだね』

夏喜「なにを？」

『自分がカッコイイって』

夏喜「デザートいらないんだ」

『なっちゃん今日もかっこいいね！最高！』