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君と出会ったのはいつだろう
確か小学生の頃
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初めて話した内容はなんだっけ
転校してきたばかりで暗かった私を
笑顔にしようと笑わせてくれたんだよね
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高学年になるにつれてそんなに話さなくなったよね
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でも中学生になって同じクラスになって話せた時は
すごく嬉しかったんだよ
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あなたが紹介してくれた友達のことを私は好きになったけど、
やっぱりどこか君と比べてしまってた
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夏休みに入って携帯を持っていなかった私は、君と話すことさえできなくて
多分今までで一番つまらない夏を過ごしたよ
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夏休みが明けて二学期が始まったのになかなか話せなくてすごい悲しかった
だけど連絡を取れるようになって毎日メールしてたね
くだらない内容ばかりだけど、私は楽しかった
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結局3年間同じクラスだったね
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背の順でも最初は隣だったのにだんだん後ろになっていって
委員のおかげで後ろにいけたけど、3年生の三学期はすごくつまらなかった
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修学旅行もどんな行事でも絶対同じ班だったよね
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席替えでもいつも席が近くて、
腐れ縁ってこういう事かって感じた
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私の話をいつも聞いてくれたね
恋愛相談から愚痴まで、飽きずにうんうんって。
長電話なんかしょっちゅうだったよね
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人気者の君はみんなから好かれていて
君と一緒にいる私に嫉妬した女子にされた事話したら
自分のことのように私の代わりに泣いてくれたよね
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私の様子がおかしい時は大丈夫かって心配してくれて
私が体調悪くてしばらく休んでいた時は毎日連絡してくれたね
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教室で1人だった私を誘って移動教室に一緒に行ってくれたり
私の誕生日の時にはクラスの男子を集めて歌を歌ってくれたり
いつでも頼ってって言ってくれて本当に救われた
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卒業式の1ヶ月前から受験でピリピリしてて
クラスを巻き込んでケンカもしたね
私から話しかけたら俺も話すきっかけ探してたって言ってくれてほっとしたんだよ
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いつも優しかった君だけど
優しさなんていらないんだよ
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作者名:みにれお | 作成日時:2019年9月9日 3時