四 ページ5
Aside
たった今私は担任の土籠先生に呼び出されたかと思ったら「家ではどうしてる」なんてわかりきった愚問を聞かれている最中なんだけど、、
「家ではどうしてるって、、普通に過ごしてますよ？家族仲もいいですし」
そう答えると何かが不満だったのだろう。さっきから纏っていた疑いの色、赤紫の色を濃くした。
めんどくさいな
そう直感的に重いのは許して欲しい。だってめんどくさいんだもの。
先の一言だけ言って黙った私に対して担任は一つため息をつき
「それならいいですけど、、何かあったら相談してくださいね？」
ニッコリ、とでも効果音がつきそうな雰囲気でしかし顔の眉毛は垂れたまま。心配してますオーラすごいとは思う。建前だろうしね、こいつ怪異だし
私はとりあえず早く帰りたかったので
「話ってそれだけですか？相談したかったらするので心配しなくて大丈夫です。」
と思ったより自分でも冷たい声が出た。担任もびっくりしたらしい。私的にはあいつの化けの皮を少しでも剥がせたような感覚がして口角が上がってしまう。
「、、分かりました。取り敢えずは信じますけどまたなにかあったら呼び出しますからね？」
異論はないよなというふうに言う担任。私も同意見なので肯定しておくと、じゃあかえっていいですよ、と言われる。私は会釈して理科準備室から出て行ってた。
本当になんだったのだろうか。
赤紫の色、、大っ嫌いだ。しかもそれを纏ってるのが怪異とか、、めんどくさい。私にはみんなーーーー
家族さえいれば、それでいい。
おそらく他人が見てら恐怖するであろうという自覚を持つ笑顔を私は顔に浮かべた。
早く会いたいよー
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←三
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイ - 最初から、すごい良かったです。次の更新を待っています。 (2022年2月23日 20時) (
レス) id: ba7c8d1648 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - すごく面白いです。更新待っています (2021年5月11日 16時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
鄰 - 続きがとっても気になります！更新頑張ってください。 (2021年3月24日 23時) (レス) id: 6808633ea0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リコリス | 作成日時：2020年6月5日 14時
