◆◇◆ ページ15
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ただ、それは一瞬だった。
もう一度確かめるより先に
冷え切った刃物は消え去ってたんだ。
A先生が次に発した言葉は
" 酷い男だな、チェスンヒョン " で
聞き覚えのあるそれと、見慣れた笑顔に
動物的本能で察知した生命の危険も
ひとまずの安堵を取り戻したんだけど
あれはいったい、なんだったんだろう...
まるで別の人格が憑依したみたいだった。
というか、別の人間だった。
だってA先生はいつも笑ってる。
後ろめたさが映し出した幻か？
単なる見間違いだったのかもしれない。
うん。あれはただの勘違いだ。うん。
「だから言ってんじゃん。
A先生は元ヤンなんだって。絶対。」
「僕もそう思います。ヨンべひょんもですか？」
「うん。間違いないでしょ。」
物騒なことをけろりと言ってのけるジヨン。
同意見のヨンべが自信満々に頷く。
それを煽ったのはテソンで
まだ幼いこいつも、同じ練習生でチームの一員。
あの日から数日が過ぎた。
この堂々巡りも、毎日のように繰り返してる。
「よくある話だろ？
不良が更生して教師になるとか。」
「よくあるかどうかはわかんないけどね。」
「でも聞かない話でもないですしね。」
確かにジヨンの言う通り、よくある話だけど
ヨンべの言う通り、有り触れてるわけでもない。
だからってテソンの言う通りで
科学準備室に居ても廊下で会っても
あれから一度も生命の危機は感じてないから
見間違いとして片付けたいくせに
実と言うと、俺も抱いてた疑惑だった。
「やっぱお前らもそう思うか？」
「でもな〜。あのA先生だからな〜。」
「さっきは絶対って言っただろ？」
「でもあのA先生じゃん？」
「さっきは間違いないって言っただろうが！」
クォンジヨンの『 絶対 』は軽い。
トンヨンベの確信は右へ左へすぐ揺らぐ。
その所為で堂々巡りを繰り返し
そろそろ冬も近づいて
コンビニの前は寒くなってきたのに
先生に直接確かめる勇気も度胸も出ないまま
毎日飽きもせず議論だけしてるけど
「誰か居ないですかね。
そのA先生の、昔を知ってる人物。」
「身近に居ないかな。そしたらラッキーじゃん？」
「バーカ。そんな上手い話こそあるわけない。」
「だよな。やっぱ俺が聞くしかないか。」
きっと俺は贅沢なんだ。
放課後のことは
A先生にも聞いて欲しくないくせに
先生は聞いてこないのに
自分の好奇心は、どうにかして満たしたい。
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はなごん(プロフ) - めゆみさん» お返事が遅くなり申し訳ございません(´；ω；`)趣味と自分の願望で書いただけのお話ですが、そう言って頂けると本当に嬉しいです！！ありがとうございます(´∀｀*)ｳﾌﾌ (2018年4月24日 10時) (
レス) id: 29500166d1 (このIDを非表示/違反報告)
めゆみ(プロフ) - 引退してしまうんですね…(T_T)私も占いツクール楽しませてもらってるんです笑はなごんさんが引退されるのは悲しいけどこれからもはなごんさんの小説をたくさん読もうと思います！ (2018年4月21日 16時) (レス) id: 3fc3098fb4 (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - めゆみさん» 嬉しいお言葉、本当にありがとうございます(TT) 発想力なんて、そんな大それたものではなく、はなごんはただの妄想癖ですよ（笑）引退は本当です…。私自身が、長い間占ツクで楽しませて貰いました！他のお話もめゆみさんに楽しんで頂けたら光栄です*\(^o^)/* (2018年4月20日 21時) (レス) id: f68003b141 (このIDを非表示/違反報告)
めゆみ(プロフ) - 最後まで読んだんですけど、とても面白くて発想力が羨ましいとか思いました…笑はなごんさんのコメントに引退という言葉があるんですけどそうなんですか？もしそうだったら凄く悲しいです(´；ω；`)はなごんさんの小説他のもたくさん読もうと思います (2018年4月20日 21時) (レス) id: 3fc3098fb4 (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - mayuさん» うわぁぁ(ToT)ひとりひとりのキャラまでしっかり見て下さって、めちゃくちゃ嬉しいですぅぅ(´；ω；`)ｶﾝﾄﾞｳ＆ｶﾝｹﾞｷ＆ｶﾝｼｬ 引退しまーすとか宣言しておいてまだ現れてるはなごんですが、もう暫くお付き合いよろしくお願いします(´∀｀*)ｳﾌﾌ♪ (2018年2月27日 9時) (レス) id: d171de40af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなごん
| 作成日時：2018年2月20日 10時
