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彼の誕生日。
祝ったのは、たった1回だけ。
それは出逢って最初の年で、
おめでとうって言えることが、ただ幸せだった。
A「愛情を共有できるのは、1番身近な奇跡だと...思うんです。」
「奇跡...ですか？」
何言ってんだろ。と思いつつ、
もういいや。って開き直る。
滑らせたついでに、語ってしまえ。
A「はい。奇跡ですよ？
だって、もしも少しでもタイミングがズレてたら、その気持ちは通じ合わないですから。」
「確かに...。」
彼女がふと呟いた言葉。
それが、ずっと使ってない母国語だった。
懐かしい。
これはこれで奇跡かもしれない。
海を渡った異国の地で、こんな巡り会い。
A「この花の花言葉は、"純粋な愛" "あなたを純愛します" それと、"清らかな慕情"です。」
「綺麗な言葉...。憧れます、そういうの。」
A「ええ、私もです。」
アレンジをする手元を見ながら、静かに微笑むその人。
耳にかけた長い髪。毛先は部分的に金色。
可愛らしいのに凛と咲く、桔梗の花みたい。
細い茎に小さな葉なのに、大きく咲かせる薄紫色の花。
秋の七草でもあるし、この季節に出会った彼女にピッタリだ。
A「ありがとうございました!!」
「こちらこそありがとうございます!!えへへ♪」
無事に作り終えた自信作を抱えた彼女は、笑顔を咲かせてお店を出て行った。
知佐子さんでもなく
ヒョジュでもなく
テウンでもなく。
見ず知らずの人だから、素直に吐き出せるのかもしれない。
見ず知らずの人だけど、故郷が同じ。
何かの縁があったんだろう。
お花を作りながら、
私も少し考えた。ヨンベのこと。
愛情を共有できるのは、1番身近な奇跡で。
タイミングがズレてたら、彼と出逢うことすらなかったのかも。
A「だから何って感じじゃん...。」
ただ、残念ながら私の心は頑固みたい。
結果的に、ヨンベと私はズレていた。
身体だけは交えて、その他を交えることは無かったんだから。
どうせ、空想の中のお話。
彼と私の愛情を共有するなんて、一生起こり得ない奇跡だ。
意地を張って意固地な私は、大切なものが見えていない。
何もかも、自分中心に感じ取って。
生きていれば、傷なんて誰でも付くのに。
まるで、この世で1番不幸なヒロイン。
最大の被害者は自分で、それしか見えてない。
いや、見ようとしない。
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はなごん(プロフ) - tinyさん» ありがとうございます(￣^￣)ゞ なかなか進まない展開で申し訳ありません( ；´Д｀)ノ 4章で無事にモヤモヤ解決するとは思うのですが…。←オイ (2015年9月26日 0時) (
レス) id: ede3e31580 (このIDを非表示/違反報告)
tiny(プロフ) - 3章お疲れ様でした！！4章楽しみです！！頑張って下さい！！ (2015年9月25日 16時) (レス) id: a409f56818 (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - さあとさん» 人から見れば、大したことのないことでも、ヌナちんは深手だったんですよね...。はなごんは短楽的な輩なので、ヌナちんのような経験はないのですが←。なのでムジュカシイデス....(._.) (2015年9月25日 9時) (レス) id: d171de40af (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - さあとさん» 人から見れば、大したことのないことでも、ヌナちんは深手だったんですよね...。はなごんは短楽的な輩なので、ヌナちんのような経験はないのですが←。なのでムジュカシイデス....(._.) (2015年9月25日 9時) (レス) id: d171de40af (このIDを非表示/違反報告)
さあと(プロフ) - ヌナちん…素直が一番いいんやけどな…今までの経験で、そういう性格になったんやろな…ヨンベ君、がんばれ！ (2015年9月25日 7時) (レス) id: 922fb22c2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなごん
| 作成日時：2015年9月9日 21時
