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「まんま。」
まだ言葉は覚束ない。
ちっちゃな手を一生懸命伸ばして、
満面の笑みを、私に見せている。
A「お腹空いたの？」
「うー。まんま。まんまー。」
A「もうすぐお昼だもんね？」
「あっぶ。だぁー。」
宇宙語？
何言ってるか、ぜんぜんわかんないやw。
だけど、成り立たない会話も癒し。
瞳の真ん中には、茶色がかった大きな黒目。
その周りは青味の強い白で、子供の目は無垢だ。
きっと、汚れたものを知らないから。
「ごめんなさいね？」
A「いえ。とても可愛いお子さんで、お話出来て嬉しかったです。」
「ほら、お姉さんにバイバイは？」
ばいばーい。
そう言って手を振る男の子は、ママと一緒にバスを降車する。
2歳くらいかな？
ほんとに可愛い子だった。ママにそっくりで。
何歳か聞けば良かった。
もしもあの時、私が妊娠していたら。
たぶんあの子と同じくらいで、
私もあのママみたいに、穏やかに微笑んでたかもしれない。
3年前の、2012年。
確か6月だった。梅雨入りして、ジメジメしてたから。
勘の鋭いヒョジュに指摘されて、生理が遅れてることに気が付いた。
それまでは、周期は正確な方。
数日の誤差はあっても、1ヶ月も遅れるなんて初めてで。
そうなると、単純に妊娠を疑う。
思い当たる節だってあったし。
事実を突きつけられるのが、怖くって。
だって、どうすればいいの？
彼には打ち明けられない。
その選択は初めから無い。
芸能人だし、人気者だし。
となると、私が1人で...
すごく...ほんと、すごく不安だった。あの時は。
ヒョジュはすぐ病院行け!!って。
でも私は、確定されるのを拒んでて。
結局、無理矢理連れて行かれたんだっけ。
ヒョジュってば、知佐子さんに話すんだもん。
診察の結果は、今の私だ。
子供は居ない。30歳になっても未だ独身。
たまたまバスの中で会った人様の子供に、癒してもらってるだけ。
ストレス...
だったみたい。原因は。
過度のストレスで、体のバランスを崩してただけだった。
でも、たぶんその勘違いあったから。
しつこいくらい追い掛け回していた、大好きだった年下糸目。
もう迷惑は掛けません。
彼に最後に残した言葉を、有言実行したんだ。
ブレブレの自分を変える為に。
私はさ、
ヨンベの近くに居ちゃダメな人間だったんだよ。
だって今、幸せに暮らせてるもん。
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はなごん(プロフ) - tinyさん» ありがとうございます(￣^￣)ゞ なかなか進まない展開で申し訳ありません( ；´Д｀)ノ 4章で無事にモヤモヤ解決するとは思うのですが…。←オイ (2015年9月26日 0時) (
レス) id: ede3e31580 (このIDを非表示/違反報告)
tiny(プロフ) - 3章お疲れ様でした！！4章楽しみです！！頑張って下さい！！ (2015年9月25日 16時) (レス) id: a409f56818 (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - さあとさん» 人から見れば、大したことのないことでも、ヌナちんは深手だったんですよね...。はなごんは短楽的な輩なので、ヌナちんのような経験はないのですが←。なのでムジュカシイデス....(._.) (2015年9月25日 9時) (レス) id: d171de40af (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - さあとさん» 人から見れば、大したことのないことでも、ヌナちんは深手だったんですよね...。はなごんは短楽的な輩なので、ヌナちんのような経験はないのですが←。なのでムジュカシイデス....(._.) (2015年9月25日 9時) (レス) id: d171de40af (このIDを非表示/違反報告)
さあと(プロフ) - ヌナちん…素直が一番いいんやけどな…今までの経験で、そういう性格になったんやろな…ヨンベ君、がんばれ！ (2015年9月25日 7時) (レス) id: 922fb22c2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなごん
| 作成日時：2015年9月9日 21時
