人生ゲーム Level.3

121 = Yongbae's room ページ29

誰かを好きになると。


とても幸せだけど、時に痛くて時に苦しさも伴う。



人を羨むばかりで、醜い自分。


そんなの、俺らしくないじゃん。



俺は俺。

アイツはアイツ。



"好きにする"って言ったんだ。


ぼんに渇入れられて、約束も交わした。



"べべがいつまでもウジウジするなら、ぼんもウジウジするだね。"


なんて、半分脅迫(苦笑)。


でもそれは、ぼんの願掛けでもあるんだろう。




俺がAに、真正面からぶつかれば。


ぼんもスンリに、素直になる。




お互いの為。


自分の気持ち次第なのに、子供染みた約束に頼る2人。







ジャブくらいでダウンしてちゃ、その先の勝負に勝ち目は無いじゃん？

同じリングに立ってるんだ。俺とジヨンは。

何度だって立ち上がってやる。









辛い記憶を蒸し返して、また彼女を傷付けたとしても。


それはやっぱり過去で、昔の出来事だ。



時間は充分経過したじゃん？

もう消化してもいいでしょ？



1人じゃ無理なら、今なら俺が傍に居る。


ドロドロ渦巻く黒い気持ちは、少しずつでも発散すればいい。


俺だけじゃない。みんなも一緒だから。





だからA...。


安心していいんだよ？


弱い部分を見せたって、誰も君を棄てないから...。









YB｢...んーー。｣
｢あ、ヨンベ君。｣



俺史上最大にカッコつけて。

どさくさに紛れて泣きじゃくるAを抱き締めて。


そのままで終われたら、どんだけ株が上がったか...。俺の...。←




｢大丈夫？｣
YB｢...ごほっ。｣
｢あーほら。起きなくてもいいから。｣
YB｢ん...。｣



が、現実はやっぱ現実で、その続きはシビア。



腕の中のAが、｢ヨンベ君、熱い｣って急に泣き止んで。

あーそうそう。熱があるんだよ。なんて、その事実を思い出した途端に。

抱き締めてたAに、全体重を乗っけて限界に到達した。←



ださい...。

らしくないキザなセリフまで言って、

もう1回言うけど、俺史上最大にカッコつけてたくせに。



数分後に高熱でダウンって...(苦笑)。

ジャブなんかより、風邪の攻撃力が高かった(苦笑)。←

シビアな現実が憎たらしい...(泣)。





｢まだ熱あるね？｣
YB｢...///｣
｢食欲ある？お粥作ったけど。｣
YB｢え？Aが!?｣



なんの躊躇いもなく、俺の額に手を当てたA。

つまりは距離が近い。それにお手製のお粥まで。




シビアだと思ったけど...。


そうでもなさそう...///。←

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