74 = My room ページ29
手首を掴む力は優しい。
私を見るジヨンの目も同じ。
またウビンが過ぎって...。
ぐにゃりと揺らぐ不必要なフィルターを、意識して払った。
JY｢今度さ、デートしない？｣
｢...え？｣
一旦停止。
なのに心臓はザワザワして、耳鳴りまで。
キンっと嫌な音を聞きながら、急に不安が押し寄せた。
JY｢あー、チビの散歩とか？どう？｣
照れ臭そうにそう言って、空いてる手で自分の首を擦るジヨン。
こんな素敵な人から、デートのお誘い。
一般的にそれは光栄だし、有難く受け入れるよね？
｢ごめん。行けない...。｣
でも、私には無理。
だって、ここから出たくないんだもん。
デート云々の前に、まずそこなの。
気付いたみんなが、動揺して落ち着かない。
ねーたまが帰って来て和んでた空気は、
とてもとても細い糸を張ったみたいに、一気にピリっとした。
JY｢どうして？｣
｢...。｣
JY｢俺にも教えてよ。なんでここの人達って、Aを守ってんの？｣
綺麗な顔が、怪訝そうに歪む。
握られた手首に少しずつ力が加わって、逃げたいの逃げられない。
助けて...。
すぐ傍に居るヨンベ君に、そう訴えた。
彼は私の事情を知っている。
みんなと同じように、私を守ってくれるよね？
そう思ったのに...。
彼は残酷に、信頼を裏切った。
YB｢Aが"引きこもり"だからだよ。｣
JY｢...はっ？｣
グサリ
鋭い刃先が、胸を突く。
厳重に守っていた、1番弱い所。
ヨンベ君はそこを、呆気無く攻撃した。
YB｢違わないでしょ？A、俺間違ってる？｣
｢違う...。だって私、自分の部屋に閉じ篭ってないよ？ちゃんとみんなと会って話してるよ？｣
YB｢でもA、家から出ないじゃん。一般的にはそれ、"引きこもり"って言うんだよ？｣
｢...。｣
癒されるはずのクォーツの声は、哀しいくらい冷静。
聞きたくない言葉ばかりを紡ぎ、私を傷付けていく。
ジヨンの力が緩んだ隙に、ソファから1歩下がって。
俯き目を閉じた私には、みんながどんな顔してるのかはわからない。
TP｢おいヨンベ。いい加減にしろ。｣
YB｢なんで？みんな過保護過ぎるよ。｣
低い声で唸るタプ。
反論するヨンベ君。
機嫌が悪いから？
ヨンベ君なんかに、話さなきゃよかった...。
YB｢A？聞いて？｣
｢触んないで。｣
もう手遅れ。
今更そんなの通じない。
あなたは私を、裏切ったの。
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はなごん(プロフ) - はなさん» おはよんべごじゃます＼(^o^)／ほんと、主人公ちゃんの環境羨ましいですよね(｡-_-｡)そして私も大好きです←真面目に受け取る奴。私のコメントなんて、酔ってないのに酔ってるみたいなテンションですけども///あ、たまにほんとに酔ってますけども///← (2015年3月10日 8時) (
レス) id: 836ea536f4 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ｺﾝﾊﾞﾝﾜ♪羨ましい環境の主人公にﾊｧﾊｧしながら、読ませて頂いております(*´ω｀)そして作者よりのはなごんさんのコメントに毎回笑わせていただいております。大好きです(*ﾟ∀ﾟ)今後の3人の恋の行方楽しみにしてます。 (2015年3月9日 21時) (レス) id: b7cba5c504 (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - いぶちょさん» いえいえ！こちらこそ新鮮なネタをありがとうございます！！← (2015年3月9日 20時) (レス) id: 836ea536f4 (このIDを非表示/違反報告)
いぶちょ(プロフ) - ぎゃあ(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))ありがとうございます〜〜。・°°・(＞_＜)・°°・。 (2015年3月6日 17時) (レス) id: 76c1df3590 (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - いぶちょさん» てへぺろり(/ω＼)←。これ、ジヨンベのです!!いぶちょさん!!よかった気付いてくれて!!自惚れじゃないですよ~( ^)o(^ ) (2015年3月6日 10時) (レス) id: 305f4c9fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなごん
| 作成日時：2015年2月19日 14時
