67 = Jiyong's room ページ22
大きな黒目に、闇が宿った
単純な黒じゃない。
暗い暗い、漆黒。
ワインを言い訳にして、キッチンに来てみれば。
彼女が驚いたのは最初だけで、あとは困ったような笑顔。
でも俺は、少し強引に攻めていた。
彼女の中に、俺と言う存在を刻印したくて。
それが突然、何かが憑依したみたいに光が消えたんだ。
漆黒の瞳の行先には、俺が居たのに。
彼女が俺を見ていないのは、すぐにわかった。
Aちゃん。
俺、聞こえちゃったよ？
とても小さな声だったけど。
酷く悲しい声で、"ウビン"って。
JY｢Aちゃん!?どうしたの!?大丈夫!?｣
｢...。｣
Aって呼んでもいい？なんて、彼女の領域に入り込もうとしてたくせに。
表情を崩さず涙を流した彼女に、一気に狼狽える俺。
俯いて顔を隠して、まるでオバケを怖がる子供みたい。
なのに、静かに泣いている。
彼女が恐れるオバケの正体って何？
なんで君は、そんな風に泣くんだよ...。
JY｢ごめん...。わかんないけど、ごめん。｣
｢違...。ジヨンさんが...悪いんじゃない...。｣
抱き締めたのは、そうしたいと思ったから。
自分でもビックリだけど、下心は全く無い。
背の低いAちゃんが下を向いてて。
頭の上に顎を乗せ、彼女を腕に閉じ込めた。
JY｢泣かないで？ね？｣
｢...ごめん。｣
俺って、こんな優しい声が出るんだな。
意外な自分の声色に、またビックリ。
泣いてる顔なんて、見たくねーよ。
泣き止んでくれって、その一心で頭を撫でていた。
JY｢もう平気？泣き止んだ？｣
｢うん。｣
揺れていた肩が落ち着いて、腕の解いて彼女を覗き込む。
メガネを取ったAは、手の甲で涙を拭いながら険しい顔。
一筋縄では無理だ。
なんもわかんねーけど、Aは普通では無いんだよな？
JY｢みんなんとこ、戻ろっか？｣
｢うん。｣
あー、ったく。
マジでわかんねーや。
数分前まで泣いてたくせに、もうシレっとしてるし。
強がってるって言うか、そこはちょっと可愛気ないかな。
JY｢あれ？メガネは？｣
｢ううん、もういいの。行こう？ジヨン。｣
だけど、ちょっと理解できた。
理解？
んー、共感？
メガネ無しで笑うAは、自分が狡いって無自覚だよな？
儚げで、無条件に守りたくなる。
Aは姫で、住人達は騎士。
今日から俺も、その騎士団に加わったみてーだな(苦笑)。
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はなごん(プロフ) - はなさん» おはよんべごじゃます＼(^o^)／ほんと、主人公ちゃんの環境羨ましいですよね(｡-_-｡)そして私も大好きです←真面目に受け取る奴。私のコメントなんて、酔ってないのに酔ってるみたいなテンションですけども///あ、たまにほんとに酔ってますけども///← (2015年3月10日 8時) (
レス) id: 836ea536f4 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ｺﾝﾊﾞﾝﾜ♪羨ましい環境の主人公にﾊｧﾊｧしながら、読ませて頂いております(*´ω｀)そして作者よりのはなごんさんのコメントに毎回笑わせていただいております。大好きです(*ﾟ∀ﾟ)今後の3人の恋の行方楽しみにしてます。 (2015年3月9日 21時) (レス) id: b7cba5c504 (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - いぶちょさん» いえいえ！こちらこそ新鮮なネタをありがとうございます！！← (2015年3月9日 20時) (レス) id: 836ea536f4 (このIDを非表示/違反報告)
いぶちょ(プロフ) - ぎゃあ(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))ありがとうございます〜〜。・°°・(＞_＜)・°°・。 (2015年3月6日 17時) (レス) id: 76c1df3590 (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - いぶちょさん» てへぺろり(/ω＼)←。これ、ジヨンベのです!!いぶちょさん!!よかった気付いてくれて!!自惚れじゃないですよ~( ^)o(^ ) (2015年3月6日 10時) (レス) id: 305f4c9fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなごん
| 作成日時：2015年2月19日 14時
