【DL】#69 ページ24
今までで1番、Aちゃんが近かった。
いつも通り"大好き"って言って、僕に元気をくれるって。
DL｢勘違い...してない？Aちゃん。｣
｢...ごめんなさい。してましたね...。｣
回った手が、僕を擦ってたリズムも。
胸の中のAちゃんが、想像以上に柔らかかった事も。
DL｢僕は...D-LITEだから。｣
｢...はい、知ってます...。｣
ドキドキし過ぎて、僕の心臓の音が煩かったのに。
同時に苦しくて、またあの渦が生まれたんだ。
DL｢ちょっとは考えて。僕の立場。｣
｢はい...。ほんとにごめんなさい。｣
こんなの、本心じゃない。
僕の立場とか、僕が誰とか。
そんなの、好きになった相手には関係ない。
ただ、怖かったんだ。
Aちゃんの気持ちが、僕とは違うって知るのが。
追い掛けて来てくれて、凄く嬉しかったくせに。
息を切らしたマシュマロウサギを、可愛いと思ったくせに。
僕は、そのまま方向転換して。
一瞬だけ見えた、真っ赤な目のウサギちゃんも見て見ぬ振りをして。
あの子はファンで、それで僕を好きなだけ。
まだ、引き返せると思う。
僕とAちゃんの間にある、越えちゃいけないライン。
スタート地点に立っただけで、まだ踏み込んでないもん。
無意識に拳を握って、Aちゃんを残してその場を離れた。
ファンは、いつも僕に元気をくれる。
喉の調子が悪くて、声が思うように出なくても。
ファンの子達の笑顔の為に、僕は頑張れる。
応援してくれてるって伝わるから、僕もファンの子達が大切なんだ。
それと、同じ。
Aちゃんが僕にくれた"元気"は。
僕のファンで、だから僕の事が好きに決まってる。
そう思えば、楽になるはず...。
なのに、思いとは反対に苦しくなるだけ。
苦しいのは、もう嫌なんだ...。
どうして僕は、上手に恋愛出来ないんだろう...。
.
TP｢テソン君？｣
DL｢はい？｣
事務所に戻ると、中国で行うファンミーティングの会議が待っていた。
会議室に向かう廊下で、タッピョンに呼ばれて振り返る。
DL｢どうしました？｣
TP｢Aちゃんに会って来たんじゃないのか？｣
DL｢会って来たって...。ただ買い物に行っただけですよ？ｊｉｊｉに。｣
もう会わない、なんて思わない。
でも僕達は、偶然知り合った歌手とファン。
いくら夢を見てても、ファンにはファンの現実があるんだ。
安易に踏み込むと、こっちが辛くなるだけ。
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はなごん(プロフ) - あの、さん» 過去のものを読み返すと、書いた本人もそう思います。なので、改善と錯誤しながら書かせて頂いてます。ご指摘ありがとうございましたo┐ (2016年10月26日 0時) (
レス) id: f68003b141 (このIDを非表示/違反報告)
あの、 - 矢印ばっかりでとても読みにくいです。 (2016年10月26日 0時) (レス) id: 7d900a5c55 (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - かなみんこさん» こちらもありがとうございます♪はなごん、自分でもこのお話好きでして、ウサギちゃんがお気に入りです( *´艸｀) (2015年8月28日 9時) (レス) id: d171de40af (このIDを非表示/違反報告)
かなみんこ(プロフ) - こんにちは！今回も楽しく読ましていただきました！なんせテソペンの私はニヤニヤしながらあっという間に読んでしまいました！また次の作品を読ましてもらいまーす！ (2015年8月27日 18時) (レス) id: 99e10b3754 (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - ななみさん» 5回目!!!わーい♪嬉しいです(*ﾉωﾉ)私の妄想をこんな風に形に残してよかったなーと思いました(*´ω｀)ﾃﾍﾍ。 (2015年6月3日 9時) (レス) id: 305f4c9fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなごん
| 作成日時：2014年9月18日 11時
