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His memories 60 ページ14

あの瞬間。


Aヌナが、心底愛しく思えた。


恥ずかしそうな顔は赤く、たどたどしい話し方。




考えるより先に体が動いて、口付けたらもっと欲しくなって。




ヌナを抱きたいと思ったのは事実。


けど、本当にしてしまったらダメでしょ?






何時だかわからないけど、たぶん夜は明けていた。

睡眠と起床の合間を、心地良く往復してて。





...ん?


違和感を持ったのは、何かを抱き締めて寝ていたから。




あ。

あ...。

あぁっ!!!!!!




腕の中の何かは、綺麗な肩を晒してるAヌナ。触れてる俺も裸。



昨日の情事の詳細を一瞬で思い出して、微睡みは一気に吹き飛んだ。





やばい...。


そう思うと同時に、転がる勢いでベッドを下りる。

やっぱり俺は、考えるより先に行動するタイプ。







YB「ごめん!!!」

A「...。」




その動きで目覚めたヌナ。

ゆっくり体を起こし、素肌はシーツで隠してる。




とにかく謝らないと。



出来る限り頭を下げて、床と一体化したって構わない。

ごめんなさいだけが、頭ん中を反芻していた。





YB「ごめんなさい!!!ヌナ!!ほんっとにごめん!!」

A「...あはは。」



何度も繰り返し口に出すことが、誠意だと思ってた。

だけどそれって、俺の自己満足。



謝れば必ず、Aが許してくれると知ってるから。


謝る度に、ヌナが深い傷を付けてるなんて。

肝心なとこは知らないくせに。





A「大丈夫。気にしないで?私たち大人だもん。」

YB「Aヌナ...。」



俺の肩にそっと触れた細長い指先は、小刻みに震えてるけど。

顔を上げたら、シーツに包まったヌナは困ったように笑ってて。



あー、ほら。やっぱり。

Aヌナなら、許してくれるって信じてたよ?




決して、俺の誠意が伝わったわけじゃないのに。

都合良く解釈して、少しだけ安堵して。




頭悪いよな、俺って。

人の気持ちを汲んでるつもりで、勝手な満足を得てただけじゃん。




A「元気だしてね?私、帰るから。」

YB「ごめん...。ほんとにごめん...。」




服を着始めたAヌナに、ここまでさせてもわからない。

わからないから、また謝る。





寝室を出て行くヌナの背中が、酷く悲壮を纏っていても。

小さな背中に、それを背負わせたのは俺でも。





俺の中で、また僅かに変化したAヌナへの意識。



それに気付きながら、

今は追うべきじゃないって、余計な知恵だけは持っていた。

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設定タグ:BIGBANG , ヨンべ , SOLテヤン   
作品ジャンル:恋愛
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はなごん(プロフ) - まのかさん» まのかさん、読むの早っ!!でも嬉しいでーす♪あたしも好きでーす!!!←調子乗ったな、あたし。最後ブッコミましたよ( ̄▽ ̄)b ヲホホホホ( ̄▽ ̄)b (2015年9月17日 23時) (レス) id: ede3e31580 (このIDを非表示/違反報告)
まのか(プロフ) - 2章が読み終わりましたーーーー! はなごんさーーーん 好きぃぃぃぃぃ ←いきなりかいwww そして べべたん 芋すぎwwwww てか最後の最後でぶっこんできましたねぇwwwww ドキドキドキドキ  (2015年9月17日 23時) (レス) id: d28b484508 (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - はるさん» おひさしぶりです(o^^o)3章に突入しまして、絶賛迷走中ですが(←)続きもしっかりと頑張ります♪ありがとうございまーす(⌒▽⌒) (2015年9月11日 19時) (レス) id: ede3e31580 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - お久しぶりです \(^o^)/ 私 読みながら号泣しちゃってますww 続きも楽しみです♪ (2015年9月11日 16時) (レス) id: 97ebea80be (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - tetuko1105さん» よんべっちくん。今はちーと子供です。だってまだ、髪の毛白くする前ですもの。←その違いか (2015年9月9日 18時) (レス) id: ede3e31580 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はなごん | 作成日時:2015年9月5日 10時

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