大西流星短編集4 (ページ47)

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『また大ちゃんとの差ができちゃうけど』

「え？」

『何年経ってもどんだけ努力しても、年齢だけは縮まらんのが悔しい』

流星がそんなことを思っとったなんて

「ええねん。年齢差なんて関係ないんやで。」

『大ちゃん』

「西畑大吾が愛してるんは大西流星ただひとりや。これが真実なんやから」

『うんっ、大ちゃん、お誕生日おめでとう』

泣きながら微笑んだ流星をそっと押し倒した

「嫌やったら蹴飛ばしてでも逃げて」

『そんなん』

否定しようとする流星の唇に人差し指を当てた

「俺は多分、流星に対しての理性は制御できひん。やからほんまに」

『大ちゃん』

流星が両手を広げた

『きてっ』

その夜
俺と流星はひとつになった

時に流星は涙を流したけど
それでも俺を受けいれてくれた

"流星の初めて"というどんなプレゼントよりも最高のプレゼントをもらった

朝目覚めると俺の胸元から見上げる大きな瞳

『ふふっ、おはよう』

「おはよ」

愛しい子といつもと違った朝を迎えるこの感じ
めちゃくちゃ幸せや

おでこにキスを落とす

頬を赤く染める流星
ほんまかわええ

『あっ、』

何かを思い出したようにベッドから抜け出し
パタパタと戻ってきた

『これ、プレゼント』

「え！？」

プレゼントあるん？
昨日の夜のことがプレゼントとばかり

『これ』

「これって」

『めっちゃシンプルやねんけど、僕の誕生日の時にペアリング貰ったやん？それつけれへんからネックレスにしててん』

「俺にも？」

『うん、一応そうゆうリングとか専用のやつやねんけど、やから、地味やから、これも』

某ブランドの袋からでてきたのは
スポーツタオル

『これやったら、リハの時とか色んなとこで使えるやろ？やからこっちが本め』

言い終わる前に流星を抱きしめた

なんでこの子はこんなも俺を喜ばせてくれるんやろ？幸せな気持ちにさせてくれるんやろ？

「好きや」

『流星も好きやで？』

ほらな、こうやってイタズラに笑うねん
みんなの前ではツンやのに俺とふたりやとこんな感じで
2020年365日中の1日目のデレいただきました

今年は何日デレてくれるんやろ？

fin