大西流星短編集4 (ページ41)

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数時間前

特に予定もなかった俺は流星を家まで迎えに行った
ここからやとまぁまぁ遠い距離やけど
愛しいあの子と過ごせることを考えると全然苦にならへん距離やった

到着したことをメールすると

白のパーカーにジーンズといった
なんともシンプルやけど流星らしくて可愛らしい服装ででてきた

『大ちゃん、ありがとう』

いつものように助手席に座りシートベルトをしめる
こんなかわええ子が隣に乗っとるんやし安全運転せな！その姿を見て何度だって思う

車内はいつものように流星が色んな話をしてくれる
口元に手を添えて笑う姿がまぁ可愛らしい

『大ちゃんちゃんと前見て』

「うん」

言われたとおり前を向く

不自然なほどの沈黙がしばらく続いたかと思えば流星は口を開いた

『大ちゃんはさ、流星のことどれくらい好き？』

「え？」

予想外の質問が来て一瞬思考が停止した
やってさ、俺が流星のことめちゃくちゃ好きやって伝わっとるって思っとった
周りもわかるくらいに溢れ出とるって正門も言うてたし

俺がなんも答えんからか

『へへっ、やっぱいいや！気にせんといて笑』

ブンブンと首を振って外の景色に視線を逸らした流星

「流星はなんでそう思ったん？」

『もういいよ』

「よくないやろ？なんでそう思ったんか俺は気になるし」

『なんもないよ』

「じゃあ聞き流してもええから聞いてな？」

『へ？』

「俺は流星のこと言葉にできひんくらい好きやで？仕事やからしゃーないって思っても、やっぱ嫉妬するし、なんで俺の可愛い流星に触るん？って思うし、それに流星の隣はいつも俺がええって」

『そんなん流星の方が思ってるよ』

「？」

『大ちゃん、正門くんとか大橋くんとか廉くんとか、勝利くんとか、いろんな人とご飯食べたりしててええなって思うし、やけどそうゆう時間も大切にして欲しいし、僕にはわからんこともあるし、やけど、最近寂しいって思っちゃうんよ。僕がもう少し大人やったらってお酒飲めたらって、なんで大ちゃんと同期やないんやろって、大ちゃんの隣は流星やのに、みんな取らんといてって、』