大西流星短編集4 (ページ35)

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橋本涼×大西流星ページ35

side 涼

今日は大阪に来た
なんで来たかと言うと、それはもちろん、愛しの恋人に会うために

駅に着くと、オーバーサイズの白いパーカーに黒のスキニーパンツを履いた流星が出迎えてくれた

「久しぶり」

『涼くん！会いたかった』

メールや電話はしてたけど、やっぱり生の流星の声が可愛くて安心する

『ねっ、行こっ！』

俺を見上げてニコッと笑う流星を抱きしめたいと思ったのは俺だけの秘密

嬉しそうに大阪の街を紹介してくれる流星
時折"流星は兵庫やけどね"なんて皮肉めいたことを言いながら

人気のタピオカを飲んだり定番のたこ焼きを食べたり
もちろんプリクラも撮った

ペアリングも新調してみた

ショッピングをしたり夕食を食べたりしていたらあっという間に日は暮れて

元々予定していたあの場所に向かった

「ほんとに大きいんだね」

日本一大きな観覧車を見上げながら呟くと

『せやろ！何回乗っても楽しいねん！』

と得意げに言う流星に思わず笑みがこぼれた

列に並び2人で乗り込んだ

対面に座っていたけど、楽しそうに周りを眺める流星があまりにも可愛くて
そっと隣に移動した

『涼くん？』

「こっちのほうが流星の可愛い顔がよく見えるから」

『え///何言うとんの！景色見らんと！』

あからさまに照れる流星が可愛くて
俺のS心に火がついた

「いいじゃん、ね？」

耳元で囁かそっと耳朶を噛んだ

ビクッと肩を震わせ潤んだ瞳で俺を見る

「その顔俺以外に見せちゃだめだよ」

他のやつに見せたりなんかしたら
100%襲われるから

『え？』

てっぺんに近づこうとするその時に
そっと流星のおでこにキスを落とした

『っ///！？』

顔を赤く染め目を瞑った流星

「期待した？」

なんて伝えると"ばか"とさらに赤くしてぽかぽかと俺を叩く
すごくかわいい

大丈夫。もちろんこのあとじっくり愛してあげるから。
流星が嫌と言ってもね。

「流星」

『なに？』

「もっと俺に溺れて？」

『ふふっ、ばかやなぁ、』

世界中の誰よりも綺麗な笑顔を見せ

"もう溺れてる"

なんて耳元で言われたら夜は優しくなんてできないよね

誰よりも強く深く愛すよ