大西流星短編集4 (ページ21)

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『スッキリした～』

タオルで髪を拭きながら流星が戻ってきた流星は俺の様子に気づいたのか

『大ちゃん？髪乾かしてくれへん？』

なんて首を傾けてお願いするもんやから
可愛くて嬉しくてさっきまでのモヤモヤは薄れて行った

ベッド上で俺の股の間に座った流星の髪を乾かす
猫っ毛でサラサラしとってずっと触っていたくなる

『ありがとう』

そう微笑んだ流星に少し待ってもらってカバンからプレゼントを取り出した

「流星、誕生日おめでとう。これからも俺と一緒にいてください。」

そう言うと驚いたように大きな目を丸くして

『大ちゃんあんな』

小さなファイルを持ってきた流星が取り出したものは婚姻届やった

「それって」

『前に大ちゃんがくれたやろ？これが流星の気持ちです』

頬を赤く染めやけど優しい眼差しで俺を見つめる流星

「ほんまにええん？」

『うん。流星も大ちゃんとずっとずっと一緒におりたい。』

「ありがとう。」

そっと流星の手を取り左手の薬指に指輪を通す

流星は手をライトにかざすと

『綺麗』

そう言って指輪よりもうんと、綺麗な瞳から涙を流した

『大ちゃんありがとう』

「うん。」

ほんまに結婚はできひんし、役所に誓うことなんてできひん。
アホらしいって思われるかもしれんけど、それでもええ。
今流星といれるこの時を、この瞬間を大切にしたいから。

指輪も婚姻届もなくたっていい。
やけどやっぱり、なにか俺と流星の証がほしいやんか。
指輪もこっそり流星とお揃いにしてんねんで。一応婚約指輪やから。

そんな俺の愛を嬉しいと言ってくれる流星がこれからも俺の隣で安心して笑とってくれたらええな。
それが俺の幸せや。

流星を抱きしめると手を回しふふっと笑う
俺はこの瞬間が大好きだ

「流星」

『ん？』

「愛してるで」

fin

流星18歳おめでとう。いつもあなたにたくさんの笑顔を幸せをもらってます。
18歳になった流星がもっともっと輝きますように。
大好きだよ。