大西流星短編集4 (ページ12)

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『大ちゃん？？？』

「流星、今日どこ泊まるん？」

『んー、廉くん家に泊まろうかなって思っとるよ』

「え、廉の？」

『さっき話したらええって、大ちゃんはホテルやろ？』

「そんなん……あかん、俺がとる。」

『えっ、』

流星と2人で泊まれるホテルを探してすぐさま予約した
ホテルに向かう途中空を指さし

『ねぇ！みて！大ちゃん！上！』

「ん？わっ」

見上げると
輝く星とうっすらと川が見えた

『天ノ川かな？』

「そうかもしれんな～」

『彦星と織姫は出逢えたんかな？』

「出逢えたんちゃう？俺らみたいにさ」

『せやね！流星が彦星やな！』

「何言うとるん？流星は織姫やで！」

『えー、なんでよ』

「やってどんなときも、流星は俺のお姫様やからさ」

『もぉ、意味わからん』

頬を膨らませる流星
ほんま可愛い

『流星は彦星と織姫はややなぁ』

「なんで？」

『やってさ、やって、一年に一回しか逢えへんなんて寂しいやん。』

「…………」

『大ちゃんとはずっと一緒におりたいし』

少し俯きながら恥ずかしそうに呟いた流星

なぁ、なんでこんなに可愛いん？
ふたりきりの時の流星は誰にも見せたくないくらい、いつもに増して可愛い

やから時々俺の中だけに閉じ込めときたくなるねん

『大ちゃん？』

なんも言わへん俺を不思議に思ったのか不安げに見上げてきた
俺の方がほんの少しだけ高いから、ちょっとだけやけど上目遣いやねん
可愛さが増しとる。あかん、我慢なんてできひんよ。

「流星」

『なに？』

「食べたいくらい可愛い」

『なにそれ笑』

笑って返したけど俺の表情を見て冗談ではないとわかったのか

『食べたらええやん……』

なんて可愛いことを言うてきたから
ホテルで大事に大事にいただきました

そしてホテルの窓から見える星空に

これからもずっとずっとふたりでいれますように

と願った

完

七夕ということで書いてみましたが、なんだかなという感じです(汗
実際の2人はそろそろ夏松竹の稽古が始まったのかなという感じです。
お読みいただきありがとうございました。
夏松竹に東京ドーム、大西畑がたくさん見れる夏になりますように☆彡.。
ましろ