ほら君が笑うと (ページ4)

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旅館は自然に囲まれとって
いつもいるところとは一味違うって言うか、流星も喜んどって嬉しかった

ふたりに感謝やな

道 "じゃ"

長 "また夜な～"

なんて言うてそそくさと別れた

『ここな！温泉中についとるんやって』

「せやな～」

『一緒に入ろ！』

「えっ」

一緒に入ったりなんかしたらそれこそ理性を保てるわけがない

『きょろちゃん？』

大きな瞳に覗き込まれる

ドキっ

それだけでもこんなにも胸が高鳴るのに
流星の裸なんて……

「ごめ、風呂は別々で入ろ」

ほんまは入りたいねんけど
流星の裸を想像しただけで緩く反応する俺のモノやで？
本人目の前に我慢できひんやろ

『そっか、わかった』

流星は悲しそうに微笑んだ

そんな顔させたいわけやないのに、、、

夕食は道枝たちと食べて
流星と長尾がホッケーに夢中になって遊びよる時に道枝が話しかけてきた

道 "流星くんとなんかあった？"

「なんで？」

道 "いや、さっきから時々やけど、流星くん恭平の方見て悲しそうな顔しとるなって"

「うん、なんていうか俺が無理やってん」

道 "無理？"

「流星と一緒に風呂なんて入ったら理性保てへんやん、やのに入るなんて無理や」

道 "ええんちゃう？"

「え？」

道 "理性なんて保たへんでもええやろ、それよりも流星くんは拒絶される方が辛いと思うで"

「やけど」

道 "我慢することも大事やけど、それを本当に流星くんが望んどるかは別やで？"

流星が望んでるか、、、

流星の方を見るとパチッと目が合う

『きょろちゃん！みっちー！一緒にしよ！』

君の声が君の笑顔が
ほらまた、俺の心をくすぶるんだ