ほら君が笑うと (ページ2)

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海デートページ2

「海行きたいな～」

ふと呟いた言葉

それを聞き逃すことなく

『今度の休み行こ！』

なんて嬉しそうに笑う

俺も流星もアクティブやから決めたら即動く

当日思ったよりも人が多かった

別に多いのはいいんやけど、変なやつに目つけられたりしたら最悪やななんて思ったり

付き合う前も流星はナンパされたりしたし
付き合ってからも何度かあった

色白で目が大きくて小柄やし
なんせ可愛いからな

「これ着とって」

羽織っとったパーカーを渡す

『これきょろちゃんのやで？』

「うん、やから」

『そう？ありがとっ！』

流星の肌をあんまし見られたくなくて渡したんやけど
当の本人は、確かに日焼けしたら痛いもんな～なんて言うとる

付き合ってから気づいたことなんやけど
流星はかなりの天然や

『気持ちよかったねぇ』

海の家でいちごのかき氷を食べながら笑う

俺はメロンジュース

『きょろちゃんの一口ちょーだい！』

「んっ、ええよ」

口に含むと美味しいという気持ちを全面に出した表情で

「かわいい」

無意識に呟いとった

"ねぇ、あの人かっこよくない？"

"でも、彼女といるよ？"

"え、あれ彼女なの？"

"違う？"

"下海パンっぽくな？"

"え、じゃあ男？"

知らん女のそんな声が耳に入る

気にせんでええのに流星の表情はどんどん曇る

「気にせんでええよ」

『うん、やけど流星が女やったらって』

「俺は女でも男でも、流星のことが好きやし、流星以外には興味ないで」

『きょろちゃん』

「流星」

腰を上げて
流星のおでこにキスを落とした

誰かに見られとるかもしれん

それでもええ
今目の前にいるこの愛しい人が安心してくれたらええ

『ふふっ、恥ずかしいね』

手で顔を隠しながら微笑む君
その姿に今日もまた恋をする