97 side大吾 ページ48
学校帰りの流星は当たり前に可愛いねんけど、ほんまに男子高校生なんやなって
こんなん女の子が寄ってくるわと、不思議な気持ちになった
なに食べるか決めてへんかったからなに食べたいかと聞くと
流 「えっと、、、」
考えるように黙り込む流星
大 「なに食べたい？」
もう一度尋ねてみる
流 「大ちゃんのお家行きたい…」
大 「え、」
流 「いや、やっぱえe」
大 「行こ！まだ11時やし、な？」
流星がまさか俺の家に行きたいなんて言うと思うてへんかったから、驚いたけど
最近一人暮らしを始めた俺の家は、流星と２人きりになるには最適の場所
流 「ええん？」
大 「ええに決まっとるやん」
不安そうにしとるから頭をそっと撫でる
流 「じゃあ、流星が作るな」
大 「まじ！？うれしぃぃぃ」
嬉しさのあまり抱きつくと
流 「大ちゃん苦しっ」
言葉ではそう言うねんけど
顔はなんや嬉しそうで、好きが溢れた
途中スーパーによりあっという間に家に着いた
大 「俺もなんか手伝おうか？」
流 「大丈夫やで」
家にある食材を聞かれ、ご飯がたくさんあることを伝えた
"やったら時間もないしオムライスと寒いしスープにしよ"
なんて、まるで主婦のように献立を決めた流星
トントントンとリズミカルな音が響く
俺が乾燥機から上がった洗濯物を畳みよるうちに、できてもうたみたいで
流 「大ちゃんできたで〜」
と可愛い声
ランチョンマットの上に並べられた昼ごはん
匂いもやけど見た目も美味しそうで
ぐぅ〜
腹の虫が鳴った
大/流 「ふっ、はっはっはっは」
２人で顔を見合わせ笑う
あ〜
めっちゃ幸せや。
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作者名：ましろ | 作成日時：2018年12月4日 0時
