80 side 流星 ページ31
関ジュに新たにユニットができて、流星の名前もあった
突然やったから、家に帰って落ち着こうと思っていつもより足早に帰った
自分の部屋でもう一度メールを見て改めて実感する。
4年ぶりやし嬉しい
やのにどうしてこんなに胸が苦しいんやろ？嬉しいのに苦しい
ようわからん気持ちでぐるぐるした
正門くんに話そうかな…
でも、この気持ちを一番に理解してくれるのはやっぱり
そう思って発信ボタンを押した
何回目かの呼び出し音が鳴って
「もしもし」
安心する温かい声が聞こえた
流 「大ちゃん」
大 「うん、」
次になんて言おうかなんて考えてへんくて、口ごもる
大ちゃんもなんも言わんから時間だけが過ぎていく
沈黙を破ったんは大ちゃんで
大 「流星不安になってる？怖い？寂しい？嬉しい？いろんな感情あるやんな」
流 「うん」
大 「俺もやねん。ユニットがてきて夢に一歩近づけるんかなっていう期待もあるで、そりゃ嬉しいわ。やけど、」
流 「じーこは？龍太くんは？」
大ちゃんの言葉にかぶせて
子供がわがまま言うみたいな口調になってもうた
大 「わからん。俺にもわからん。社長が何考えとんのかもわからん。やけどな、覚悟しとかなあかんねんな。いつ何が起こってもおかしくないって。その覚悟がないとやってけへんやんな？今までやってそうやし、これからも。」
流 「せやけど」
そんなことは分かっとる。今までの辛いこと苦しいこと、辞めてった人も見てきた。その全部を乗り越えんとあかんってことは頭では分かっとる。やけど、心がついてかんくて
大 「流星。こんなん言うのもあれやけど、俺は流星と離れる覚悟しとった。」
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作者名：ましろ | 作成日時：2018年12月4日 0時
