私立春花学園 反応集

<旭陽、累コンビ>助けてくれました ページ21

※Aさん、性別どっちでもいけますが中2以下です

※性格、前回に比べて冷静めで毒舌になっています


あぁ…鬱だ……。
何故、自分はいま初対面のモブに言い寄られているのだろうか。

前方約15cm先にはモブの顔面。後方すぐには校舎の壁。

こんなことになるなら、あんな『放課後、体育館裏に来てください』なんて怪しさいっぱいの呼び出し手紙、無視して帰ればよかった。
本日何度目になるかわからないため息を心の中でつく。



『…あの、すみません。自分はそういうのあまり興味なくて…』

ﾓﾌﾞ「それなら、お試しでもいいからさぁ〜♪ねぇ〜、いいでしょ？」


先程からこれと同じことをいいながらどんどん距離を積めてくるのでそれをかわす、の繰り返し。


いい加減、面倒くさい。

しかもこのﾓﾌﾞ話し方や外見を、いつも自分にちょっかいをかけてくるけどなんやかんや仲良しの先輩方に似せているみたいで正直胸くそ悪い。
お前があの人たちみたいになれるわけがないだろ。


イライラしながら脳内で悪態をつく。
するとその気持ちは心の中だけでなく、つい外にぽろりと出してしまったようで。


ニヤニヤと下品な顔をしていた目の前の奴は激昂し、顔を真っ赤にして罵詈雑言を浴びせてくる。

ほぉら、やっぱりただのクズじゃん。なんて、脳内で中指を立てていたら目の前に迫るクズの拳に気付くのが遅れてしまった。

あぁ、鼻は嫌だな。

なんてのんきに考えながら目をつぶり、これからくる衝撃に備えた。

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