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私は変わってない ページ1
私は物心着く前から保育所に通っていた。多分1歳になるかならないかくらいから。
私以外の周りの子たちはみんな良い子だった。大人たちの言うことをなんでも素直に聞く単純で扱いやすい子たち。
私はそれが不思議でしょうがなかった。
右を向けと言われれば右を向く。これが赤だと言えば赤になる。
そんなの、軍人みたいじゃない。
今でこそこんな言い回しができるけど、当時はどう言えば伝わるのか分からなくて誰にも言わなかった。
嫌なことは嫌。したくないことはしない。
それが当時の私の生き方で、大人たちの悩みの種だったことは分かっていた。
今でもそれは変わってない。でも行動にはしなくなった。ううん、できなくなったんだ。
私は同調圧力に屈したのだった。
それでも自分だけは誤魔化したくない。
続く
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作者名：ハング | 作成日時：2021年12月2日 3時
