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その対抗策とは、それは日本刀だった。
Aがルリとコハクの二人に授けた西陣織が日本でも有数なものでもあるように、日本刀は世界屈指の刃を誇る。
刀の作り方には複数あり海外のは、型を作りそこに材料を流し込む鋳型を採用しているが、それはかなり脆い。
それに対して、日本の刀作りは叩いて伸ばす、素材の強さを存分に生かす優れもの。
とある実験によれば連写方式のマシンガンに2、3発耐え抜いたとか。
パイ生地にバターを織り混ぜて何度も何度も伸ばすように、日本刀もそうやって作られた。
石神村有数の精鋭部隊に持たせたそれらはとても強かった。そして二度目の戦いで最も熱かったのは。
「なっ、槍の先が。」
跳ね上がったそれは、弧を描いて、土に突き刺さる。
「蝙蝠男もここまでのようね。」
ニヤッと笑ったAに対してゲンは答えるように、ニヤッと笑った。
「知ってた？イヌホオズキの花言葉は、嘘つき、だよ。」
うわあ、この世で最もゲスい顔だなとAが思っていると、ふと男のいる目がAに向いた。氷月とかいう男はAを見つめ、そしてちっと小さく舌打ちをした。
「おい女、名前は？」
「聞かれて答える名前なんて持ち合わせていないわね。」
靴元や出立ちから見て村のものか、それとも千空と同じ3700年前の人間なのか判断に迷っていた。だがAはふと村の方から香ってくる匂いに、瞳孔を見開いた。
「あ？！A？」
慌てたクロムがそう叫んでしまったが最後、氷月はニヤリと笑った。
「ふっ、やはり、彼女は千空と同じ現代人か。」
「あっ、」
「気にするなクロム、いずれバレることだった、それよりもAは一体。」
「あの女性は鼻が聞くようですが、発見は遅かったようですね。」
氷河がマスクの下でニヤリと笑ったその刹那、ぼっと村の奥の方から火の手が上がった。
「なっ！！」
慌てた千空たちの目の前を真っピンクの女がひょいひょいと華麗に通り過ぎていく。
石神村の精鋭たちの間を縫うように駆け抜けた彼女は、スタンと氷河の傍に降り立った。
「よくやってくれましたほむらくん。」
してやったりという笑みに、千空たちは慌てて村に引き返した。
炎を止めというもの、祭場の方に向かうもの多数いたがその先導は全て千空たちが行った。
気がつけば村の全員が炙り出される結末に、Aはグッと下唇をかみ、追っ手たちの合間を縫って駆け抜けた。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます、そう言っていただけるのがとても嬉しいです。 世界観に入り込めるというのは、多分夢小説を描く人誰もが描く人誰もが欲しい言葉だと思います。これからもみていただけるように、精進しますね。いつもありがとうございます。 (2021年4月28日 8時) (
レス) id: d70a88eee0 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - お久しぶりです。以前から感じていた事があります。それは、世界観に本当に入ったような気持ちで、夢小説を読めれる魅力があるイライザさんの小説には、あると思います。夢主が、研究者的なキャラで好みでした。 (2021年4月28日 6時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イライザ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年4月27日 23時
