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「ほれ、何をいじけておる、科学王国はこれからじゃろ。」
中々出てこない千空を心配してカセキの爺さんが出てきた。
クロムはAが置いていった地図をもとに新しく色々見て回っているらしい、体力あんなあと感心していると、カセキの爺さんは千空の前に腰掛けた。
「事情は聞いた、ここで手をこまねていてもそのAさんとやらは帰ってこんのじゃろ？」
「そらま、そうだけどよ、連絡がねえっつうのが、司のやつに捕まったんじゃないかと思ってな。」
「だが、それなら例の男、、あさぎりゲンとやらが気がつくのではないか？」
「そこまで聞いてんのかよ、まあそうなんだけどよ、あいつの動き…なんか引っかかるんだよな。」
「引っかかるとは？」
「いやなんか隠してるっていうか、わざと知らせてないような。」
苛々している波動でも感じ取ったのか、ニヤッとカセキの爺さんは笑った。
「青いなあ、だがそれは知らせていないというより、知ってはならん話なのではないか？それに聞くところによると、司という男は中々、男としてたつ面構えの良い男なのだろう？」
亀の甲より年の功とはよく言ったものだが、お節介にも程があるなと思っていた千空は不機嫌そうに顔を上げた。
「あ？Aが司に寝返ったって言いたいのか？それはあり得ねえよ、司があのままなら確実にな。」
「確かなのか？」
「ああ、あいつが司につくことは百億%ない、それは事前に確認済みだ。それにあいつが惚れた腫れたで判断する女なら、俺はとっくに、、、」
その先は言葉にならず、じっと前を見ていると、カサッとラボの前に一つの影が降りた。
「っ、」
目を見開いた千空は、なぜか泥を顔につけているAを前に黙っていた。
「遅くなったわね、千空。」
「A！」
「事情は後で聞くわ。とりあえずこっちの報告を。
少々遠回りをしていてね、あさぎりゲン？だったかな。
彼と接触して言伝を頼まれたわ。“時期そちらに行くから、コーラ用意してね、“だって。
いつの間にそんなやりとりしたわけ？それから、これ。」
前回見せてもらった地図がさらに倍になり、細かく記載されていた。
「前回話した感じだとサルファ剤が目標値だとしたら、こことここが多分いい感じのものが取れたわ。後あなたが一番気にかけていた硫酸湖だけどね、あったわ。」
「行ったのか？！」
今まで聞いたことがないくらいの声色で、千空はAの両肩をはしっと掴んだ。
いずれ行く予定だったため、銀狼の剣は用意していた。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます、そう言っていただけるのがとても嬉しいです。 世界観に入り込めるというのは、多分夢小説を描く人誰もが描く人誰もが欲しい言葉だと思います。これからもみていただけるように、精進しますね。いつもありがとうございます。 (2021年4月28日 8時) (
レス) id: d70a88eee0 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - お久しぶりです。以前から感じていた事があります。それは、世界観に本当に入ったような気持ちで、夢小説を読めれる魅力があるイライザさんの小説には、あると思います。夢主が、研究者的なキャラで好みでした。 (2021年4月28日 6時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イライザ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年4月27日 23時
