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「あ？何に期待してんだ、てめえは？」
と言った先から門番に弾かれる始末、コハクもAの考えに若干憐れみを向けるように視線を向けたわけだがAの笑みはさらに濃くなった。
「当たり前でしょう？
正面には入り口を設けて弱点を一箇所に絞り、それ以外の村の周囲には他から干渉させてしまうような地理的弱点が何もない。
これは外敵に対して対抗する知識と、大なり小なり武術もしくは戦術の心得がもあると見ていいわ。
村の奥の方に立っている社みたいなのは何かの儀式があること。
これは寺社仏閣にも用いられる構造だけど、大切なものって入り口から遠いところに置きたくなるのよねえ。
つまり何かしらの舞台演出や儀式があり、それらが示すのはそこに思想概念があるってこと。
思想概念を伝えるためには、書籍も必要なわけで、つまり、読み書きや算術と言った識字率も期待していいかもしれない。
また、外敵に対して威嚇要素になる生き物の死骸や骸骨を飾らないってことは、ここのヒエラルキーのトップは、武力だけではないってことを裏付けている。まあこれはあくまでもは可能性の域だし、呪術的なものがあるのならまた別の話だけど。。
でも、これだけは言える。
この村には武力、知力によって村を統べる長がいて、そこに何かしらのルールが確立されているということ。
おまけに。」
Aの視点は背後に向いた。
「物見小屋があるってことは、完全に、環濠集落でしょう、これは！」
キラキラと目が輝いているAに対して、まーた始まったなこりゃと肩をすくめる千空だが、話を聞いていたコハクや、銀狼、金狼はあっけに取られたようにAを見ていた。
「いや、なんかよくわからんが君も千空と同じだということはわかった。」
「何言ってるの？
私は彼のように頭の中に科学の図式はないわ。ただちょっと齧った知識がある程度の話よ。」
「ちょっと齧った、ねえ、まあ構わねえが、」
改めてAの背中を見て千空は思う。分野は違えどAには見えているものは同じで、違うのだと。
「ははっ、こりゃますますこっちがふんばねえと、どんどん置いてかれちまうな。」
「？置いて行くって？」
「なんでもねえ、とりあえず村の中に入れねえんだったら、ここで拠点を作るしかねえな。」
と話しているところへ、何やら妖術使いと名乗る男が登場した。
確かにこの原始時代に置いて科学のそれらは妖術だろうとAと千空は黙って見ていた。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます、そう言っていただけるのがとても嬉しいです。 世界観に入り込めるというのは、多分夢小説を描く人誰もが描く人誰もが欲しい言葉だと思います。これからもみていただけるように、精進しますね。いつもありがとうございます。 (2021年4月28日 8時) (
レス) id: d70a88eee0 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - お久しぶりです。以前から感じていた事があります。それは、世界観に本当に入ったような気持ちで、夢小説を読めれる魅力があるイライザさんの小説には、あると思います。夢主が、研究者的なキャラで好みでした。 (2021年4月28日 6時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イライザ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年4月27日 23時
