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「地理や地形への解明は昔から大事とされてきたのよ。
文明が発展するのに必要なのは基盤だけじゃない、陸路における理解も必要、この中で遭難したら生きて出て来られるかどうか。
今はコハクさんのような案内人がいるわけだけど、これから先科学王国で資源を必要としたときに採取しに行かないといけないでしょう?
全てに通じているとは言い難いこの状況下で情報は武器になる。

ここには瞬間移動できる魔法も、位置がわかってるバス停も、決まった時間に来る電車も、航空管制下で管理されている飛行機も、ましてや高速道路によって築き上げられらた基盤も、何もないの。」

当たり前だ、人間の手が及ばなくなったところはあっという間に自然に還る、定期的なメンテナンスがなくなり、人が失せるということはそういうことだ。

Aの真剣な目に、千空は一考してからはあとため息をついた。

「てめえだって考えることをやめねえ人間だよな、A。」

Aからしたら分かりきっていることのはずなのに、それは確認というよりも問いかけに近かった。

「行ってくるのは構わねえがとりあえずまずは拠点を固めるところからだ、焦んな。生き急ぐな。
こっからなんだからよ、俺たちは。」

後ろを振り返った千空は寝袋にそのまま頭を突っ込んだ。
見張りはコハクがやってくれるらしい、お言葉に甘えたAは寝袋の中に身を沈めながら考えていた。

「(もし万が一にでもコハクさんの集落以外に村があったなら、それ以上文明として発達しているのなら必ず縄張りがあるはず。
その縄張りに触れるか、あるいは当人たちに接触できればさらにこの石化に対して理解が深まる。)」

だがそれは命との綱渡りでもある。
自分が命をかけなくてもいいように、何もかもが杞憂に終わることを願いなら、Aはまだ見ぬコハクの集落に創造や思いを馳せていた。



一晩眠ったAはぼんやりとした思考回路の中、ゆっくりと歩いていた。
川の音がした方向に向かった彼女は、あたりをキョロキョロと見渡す。
移動ばかりで全くシャワーを浴びれていない。携帯型の石鹸を手にした彼女は、ホクホクと両手と両足、肩を洗ってから躊躇せず、バサッと服を脱いだ。
簡易的な下着もこの際だからいいだろう、恥ずかしがってもたついているより、さっさとやってさっさと終わらせるに限る。

そう思っていた彼女はありとあらゆる方向から死角になる場所で軽く水浴びをし始めた。

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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます、そう言っていただけるのがとても嬉しいです。 世界観に入り込めるというのは、多分夢小説を描く人誰もが描く人誰もが欲しい言葉だと思います。これからもみていただけるように、精進しますね。いつもありがとうございます。 (2021年4月28日 8時) (レス) id: d70a88eee0 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - お久しぶりです。以前から感じていた事があります。それは、世界観に本当に入ったような気持ちで、夢小説を読めれる魅力があるイライザさんの小説には、あると思います。夢主が、研究者的なキャラで好みでした。 (2021年4月28日 6時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イライザ | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年4月27日 23時

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