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「何がどうしてこんな地下にこられてしまったのか、話は後ほど聞くとして。
改めて確認しましょう。
我がギルド、フェアリーテイルに
『地下810万kmに落とされてしまった、助けてくれないか？
成功報酬は810万ジュエル』
とご依頼されたハリス様でよろしいですか？」
物腰が柔らかいがどこか隙のないその姿勢には、有無を言わせないものがある、
ハリスと呼ばれた老人は静かに涙をたたえて頷いた。
「何も思い残すことはございませんね？」
こくりと静かに頷いた老人にAは、満足げに頷いた。
「それではすぐにでも参りましょう。」
「は？」
事情が飲み込めていなさそうな老人を軽々と抱えたAはすっと飛び上がった。
瞬間、Aと老人がいた場所から激流が流れてきた、
地下の地盤が緩み、地下水脈の圧に耐えられなかったようだ。
あっという間に家を囲んでいた小さな光も消えた。
空洞の中で囂々と反響する音に老人は身を小さくした。
Aはあのやり取りの中で、既に地下水脈の流れを肌で感じていたのだ。
そして老人はこの地下がもう持たないことを察知していた。
故にマスターマカロフが、緊急だと言ったのは、一つの命が消えようとしていたからだろう。
Aが急かした理由もそこにある。
行きとは違い、地上まで810万キロもあるこの空洞。
だがAは相変わらず眉一つかえず登って行く。
ただし今回はきちんと足場を見つけているようだ。
もちろん一瞬でも躊躇えば、たちまちに厄介な罠の餌食だが、それでもコンマ1秒の間はある。
気が遠くなるほどの上昇を続け、やっと地上の光が見えてきた頃、Aははっと小さく声を荒げた。
今まで淡々とした調子で登ってきたAの突然の声に、米俵のように抱き抱えられている老人は状況把握に追いつけない。
「何があったのだ。」
「黙っていてください。
爆風で舌を噛みますよ！」
そう言った瞬間、Aはしっかり踏み込み、すっと手のひらを構えた。
「退きなさい！！！」
長すぎるヒールで蹴られたそれは、上昇するAたちとは違い、ぐえっと情けない音をたてて地下に落ちて行く。
何か覇気のような塊が空洞を駆け抜け、ぱあんっと地上を塞いでいた岩石たちを弾き飛ばし、Aも勢いで地上に飛び上がった。
昼頃についていたはずのその場所は意外にも明るかった。
「おや？」
「丸一日もかけて登っていたのです、明るいのは当然ですよ。」
さらりと答えたその言葉に老人は絶句した。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» 楽園の塔で話ですね、残念ですがここではカットしちゃってるんです。でも私もあのシーンはいまだに覚えています。エルザとジェラールの今後の関係で、決して外してはならない場面ですよね。 (2020年1月1日 17時) (
レス) id: 2c5d1feb72 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - で「強くなったなエルザ」と海風に吹かれてセリフが聞こえて来る場面と振り返った時にエルザの睨みつけ場面も印象に残っています。 (2019年12月31日 21時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 公式テレビ局が配信しているフェアリーテイルで、今の段階で感動した話は青髪の男とエルザが戦っていた話です。エルザが生贄的な状態で、氷の水に入れられそうになった時にナツが登場し救う場面で涙袋破壊しました。戦い後にエルザが海で仲間達と今後の事を話している所 (2019年12月31日 21時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます、まだまだ未熟ですし、更新頻度も極端でいつも申し訳ないと思ってます。こちらこそ貴方のような素敵な読者様に敢えて光栄です。 (2019年12月27日 16時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» 再配信、もう始まってたんですね。公式テレビ局がYoutubeで流していたのをみて、私も再熱しました。フレアは大好きですが最後の最後まで疑っていたので、フレアには申し訳ないです… (2019年12月27日 16時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イライザ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年12月19日 23時
