124 アズカバン 離脱 ページ31
シリウス・ブラックの奇行は、その日の夜にはクラリスの元に届いた。
「っ聞きましたよアルバス！、あなたともあろう人が何をやっているのです！」
ばんっと荒々しく扉をあけ放った老婆に、ダンブルドアは落ち窪んだ目でクラリスを見つめた。
怒りだしたら止まらない老婆の怒号は部屋全体に響き渡る。
「クラリス、すまんがもう少し静かにしてはくれんかね。
みなやっと寝たところなのじゃ。」
「だからなんです、どうしてもっと私にそのことを早く言わないのですか！」
老婆の怒りはもっともだった。
世間一般ではシリウス・ブラックは凶悪な犯罪者として知られている。
その男がまだ成人もしていない子供たちの周りをうろついているのだ、本当ならクラリスのように大勢の保護者が乗り込んできてもおかしくない状況にいる。
だが老婆の怒りは普通の保護者が持つそれではなかった。
「貴方がどれだけあの子を見くびっているかようくわかりました。
この件であの子はここをやめます、というかやめさせます！」
「待ちなさい。」
くいっと指を動かしただけでしまった扉。
主の名以外では開けられることを許さないそれにクラリスはほぞをかんだ。
「まだ何か話したいことでも。」
「当たり前じゃここからが本当の話し合いであろう。
クラリス、君は先ほどわしがあの子を見くびっているといっていたが、どう見くびっているというのじゃ。」
「馬鹿な質問には答えない主義ですが、いいでしょう、貴方には自覚してもらわなくては困ります。」
荒々しく鼻息を鳴らして腰かけた老婆に、ダンブルドアは悲しそうに眉を寄せた。
自分では把握しきれていないことが山ほどある、わかっていても解決の糸口すら差し出してはくれない。
自分の子供のようにかわいがっている生徒から、幻滅されたようなあの表情を、アルバスは思い返していた。
「…答えてくれ、クラリス、あの子供は本当にここホグワーツの生徒なのかね。」
「そうですよ、まぎれもないホグワーツの子供です。」
「じゃがわしには納得いかんのじゃ。
周りが自分のことを覚えていない状況の中で、果たしてあそこまで冷静でいられるのかと。
本当に、あの少女は、13歳の少女なのかね？」
それはダンブルドアの本音だった。
記憶操作がたらとか、マロニエ家がどうたらとか、正直に言えばダンブルドアの管轄外の話だ。
だが一つだけ飲み込めないのはあのAという少女の態度だった。
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アサノ(プロフ) - ああ、それでしたら、hp2018で開きますよ。分かりにくかったらすみません。 (2018年4月4日 22時) (
レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - branding and Loveという小説の全てにパスワードがかかっていて… (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - マイボードの方に来ていただければ分かりますが、どの作品でしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - アサノさんの作品でパスワードを入力しなくては見れない作品があるのですが、パスワードは教えてもらえるのでしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2018年3月28日 15時
