43 秘密 ページ49
そして勝利の女神は…
「やったあああっ！！！！！」
ハリーに微笑んだ。
周りが感動の歓声で覆われる中、Aはほっと肩を降ろした。
「Aッ今の見た？！」
「ええ、ハリーったら本当に、凄い。」
端的にしか言葉は出て来なかったが寮の勝利には感動した、が、
「どうしたのかしらハリーが起きないわ。」
「あの急な着地だから何処か痛めたんじゃ…」
Aが言いかけた時、パッ隣の影が動く。
チームメイトの不自然さに気がついたのか、赤いローブの彼らも駆け寄ってくる。
ハーマイオニーに手を引かれたAは、呆然と突っ立ったままのドラコをちらっと見つめ、起きない彼を見下ろした。
「ハリーどうしたの？何処か痛むの？」
「あ。うん、腕が…」
変な方向曲がっている腕を見つめたAは、そっとその腕を持ち上げるが、ぐっとハリーが苦しそうな顔をする。
「大丈夫骨を折れてるだけだわ。」
「折れてるだけって大問題だろっ！」
的確に突っ込むロンに苦笑するA。
「マダム・ポンフリーなら適切に治して下さるわ。」
とAがしっかり言った筈なのに、例の如くお邪魔虫が割り込んで来た。
「何。マダムの手を煩わせはしませんよ、
この私が一発で仕留めてみせましょう。」
「仕留めるって、あの、何も化け物を相手にする訳では。」
Aがロックハートをのけようとするが、ロックハートは譲らないAを押しのけて、杖を構えた。
「ブラキアム・エンメンドー！！！」
えっとAが信じられないと言う顔をした時、ぐにゃっと目の前でハリーの腕がU字に折れた。
「、まじかよ…」
ロンの尤もらしい一言を目の前に、うんと全員が頷いた。
彼の腕からは骨がなくなってしまったのだ。
ーーー
「ったくなんなんだよ、あのへっぽこ！！！」
怒りをぶちまけたロンは、盛大に当たり散らした本を見てからまたむしゃくしゃしたらしい。
どかっと談話室のソファに座り込み、医務室でのやり取りを思い出し居てた。
「ロン、怒るのは分かるけどインクまで飛ばさないでよ、吃驚するわ。」
冷静に声を掛けるAはロンが自分でぶちまけたロンの参考書や教科書を、丁寧に拾い上げる。
ロンがロックハートへの文句ばかり言うものだから、ハーマイオニーは呆れて女子寮に早々に退散。
ロンの宿題を手伝うと約束したAだけがここにいた。
はいと渡されたロンは居心地悪そうにうんといいながら受け取り、どかっとソファにもたれかかった。
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レモン(プロフ) - 秘密の部屋のところで夢主が3人を弁護するのが探偵やプロの弁護人のようで面白かったです！ (2018年12月9日 19時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます！ (2018年12月9日 19時) (レス) id: 0af6fdad08 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして面白かったです！ (2018年12月9日 19時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - ♪家♪さん» すみません、誤字脱字についてはいけない一斉に直させていただきます。 (2018年1月16日 16時) (レス) id: 989e1d3217 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» 確かに変ですね。ご指摘ありがとうございます。 (2018年1月16日 16時) (レス) id: 989e1d3217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月27日 19時
