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は 第一幕〈ありふれた一時〉 ページ4

対戦の最中陸軍参謀本部に、奇妙な組織が設立された、その名も通称"D機関"
常人にはこなせない高度な技術力を持ち、加えて頭も切れる。
更には全員が全員、異常なまでの自信家と言うのもあって、"上"からの妬み嫉みもなんのその。

そんな中一人の女が給仕役として彼らの元を出入りしている。

彼女の名前は"A"
そう、あくまでも表向きは"給仕役"

が、その実態はD機関員と同じ役割スパイの一人。
D機関創立者である結城中佐の補佐、及び機関員のサポートに回る、いわば後衛役である。
では何故、給仕役と名目上で名乗っているのか。
単に"女"を雇えば陸軍の"上"がうるさいからだ。

Aは至って"普通"の女であり、化粧っ気のない顔に、ぬばたま色に輝く髪を丁寧に束ねている。

ところがよくよく見れば、その表情や容貌も女スパイに相応しいほど、儚いようで強かな一面を持っていた。

垂れて横に流れる目元は涼やかで、ふっくらとした唇かと思えば、引き締まった口元をし、人の良さそうな笑みは、影がさせば悪魔かと見間違うほど冷たく美しい。

有り体に言えば彼らと同じ"得体の知れない化物"だった。


訓練を始めて約三ヶ月、同性の脱落者が続く中、AだけはこのD機関専用の訓練に耐え抜いた。
また驚くことに訓練の最中も全く"苦"と言うものを感じさせないほど終始涼やかな顔をしていた。

この事から結城中佐の目に留まり、こうしてスパイの一人として同僚と共に活動をしている。

が、表向き給仕役を仰せつかっているので、日夜は気ままな連中のお世話係。


今この瞬間にも。

に 調理は共同で→←ろ 桜の樹の下で



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アサノ(プロフ) - masyさん» 返事が遅れてすみません。そんな風に言ってた抱けるだけでとっても嬉しいです。masy様と趣味が合うなんてこちらこそ光栄です笑 (2017年12月27日 1時) (レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
masy - ハリーポッターのも読んでます!もうアサノさんの小説が好きすぎて……(笑)とても面白かったです! (2017年12月24日 20時) (レス) id: 065dd9adad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アサノ | 作成日時:2017年7月9日 14時

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