花咲く君の恋心

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拓弥が来ないのは分かっててBARに来た今日。









晃一とご飯でも食べに行こうかと思ったけど













昨日も今日も晃一からの連絡は無し。









私からも連絡しづらい。









結局一人で帰るのも寂しい私は海さんの顔を見に来た。












「昨日は拓弥にちゃんと送ってもらった？」









「はい、私がか弱い男性を襲わないようにしっかり家まで送ってもらいました」









「Aちゃん襲う側なの？(笑)










じゃあ俺とは相性悪いなあ〜」









「はい？ちょっとなに言ってるんですか？」














「だって俺襲う側だもん」









これでもかってくらいの笑顔を向けて結構な大胆発言で









思わずお酒が気管に入り噎せる私。









「はは(笑)ほんとに面白いよね(笑)」









楽しそうに笑ってる海さんは冗談でからかったのか。









カクテルを作り笑顔でお客様に対応する海さん。









また来ますね！なんて言う女性に









微笑んで「待ってます」なんて言う海さんは流石。









海さん目当てで来る人が殆どだと思う。









稜雅さんも人気で









彼女とかいるんですか？って女性に聞かれて









「え、や、いないです…」









って困りながら正直に答えちゃう稜雅さん。









女性客への接客に未だ慣れてない感じがあるけど









とても紳士的で背高いしモテるだろうから大変そう。









「あの、」









気づいたら稜雅さんが私に話しかけていた。









「え、何ですか？」









「……えっと、今日って、その…









一緒に帰れますか…？」









何を言ってるか理解できなくて稜雅さんの顔をじっと見てしまい









耳まで真っ赤になった稜雅さんが可愛くてつい笑ってしまった。









「え、っと、









あー急でしたよね……」









不安そうに言う彼。









「いえいいんですよ(笑)









待ってますね(笑)」









私がそう言うと元気よく









「はい！早く終わらせます！」なんて言うから









「ちょっと稜雅、ちゃんと閉店まで仕事はしてね(笑)」









って海さんから突っ込みが入った。








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